90歳になっても脳は鍛えられる!? 脳科学者が考案した「手軽に脳に影響を与える方法」

気になる考え方やふるまいは脳の問題が原因

  • 集中力が続かない
  • 緊張して大事なときに力が発揮できない
  • 優柔不断で物事を決められない
  • すぐにカッとしてしまう

これらは性格そのもので、変えられないと思ってはいませんか? それは大きな誤解かもしれません。

こうした問題の多くは脳の働きが低下して、心と体の司令塔としての役割を果たせていないことが原因のひとつです。

つまり、脳の働きをよくすれば、「性格だから仕方がない」とあきらめていた多くのことを解決できるかもしれないのです。

「脳って鍛えられるの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。

じつは、最新の研究で、脳は大人になっても環境に合わせてどんどん変化していくことがわかっています。

たとえば、大人になって食べ物の好みが変わったり、旅行に行くと朝早く起きられるようになったりしたことはありませんか?

脳はとても柔軟な組織のひとつなので、前向きな人と一緒に過ごすと気分が変わるように、目の前のものに影響を受けて、前向きな思考や行動が自然とできるようになります。

脳は、触れるものによって影響を受けて変化するのです。

そして、もっとも手軽に脳に影響を与える方法、それが 「写真に触れること」です。

なぜなら、五感のなかでも視覚の情報の多さは最大で、脳の約50%(半分)が視覚の処理に使われているからです。

しかも、写真を見ていろいろなことを考えたり、想像したりすると、脳の幅広い部分が活性化して、脳の状態がよくなります。

すると、脳は心身の働きをうまくコントロールできるようになり、気になる考え方やふるまいが自然と改善されていきます。

 

西 剛志(にし・たけゆき)

東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めてこれまで1.5万人以上に講演会を提供。エビデンスに基づいた研修、商品開発サービスなども全国に展開。テレビやメディアなどにも多数出演。著書シリーズは海外でも出版され『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)をはじめとして累計32万部を突破。近著に『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方』など。

※本記事は西 剛志著の書籍『脳科学者が考案 見るだけで自然に脳が鍛えられる35のすごい写真』(アスコム)から一部抜粋・編集しました。

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