コレステロールが少ないと、認知機能の低下も? 脳科学者の西剛志さんに聞く「脳にいい食事」

一日三度のごはん、なにげなく繰り返してきていませんか? 食事の仕方や食材に少し注意を向けることでも、脳を活性化させることができるんです。今回は脳科学者の西剛志さんにお話を聞きました。

【前回】このウキウキが効果的! 認知症リスクが減る趣味【脳科学者の西剛志さんに聞く】

この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。

(1)よく嚙むとやる気が出る

コレステロールが少ないと、認知機能の低下も? 脳科学者の西剛志さんに聞く「脳にいい食事」 2308_P026_01_W500.jpg免疫アップや記憶力の向上にも効果あり
「咀嚼(しゃく)することで、ドーパミンを出す『線条体』という器官が活性化。このドーパミンが『やる気』を高め、脳の活性化につながります。やる気が出ないという人は『よく嚙むメニュー』を食べましょう。軟らかいものをよく嚙まずに食べてしまうと、脳の老化が進んでしまうので要注意」(西さん)

ここに注意!
「軟らかいものをよく嚙まずに食べてしまうと、脳の老化が進みます。軟らかいものであってもすぐ飲み込まず、しっかり嚙んで食べるようにしましょう」(西さん)

(2)コレステロールは制限し過ぎない

コレステロールが老人性うつの発症を抑制
「『コレステロールは心筋梗塞のリスクを高めるため体に良くない』とされていますが、減らし過ぎると認知機能が低下し、幸せを感じにくくなってしまいます。コレステロールが豊富な卵、肉、魚、乳製品を適度に摂取し、健康な脳と心を維持しましょう」(西さん)

肉を食べましょう
肉の脂肪に含まれるコレステロールは、血管を強くし、脳卒中の予防効果が期待できます。たんぱく質も豊富なので、筋力維持にも。

コレステロールが少ないと体に異常が起こることも
LDL(悪玉)コレステロールが低くなると免疫が低下。甲状腺機能亢進症や栄養吸収障害などが起こる可能性もあるので注意を。

(3)ストレスを感じたときこそ好きなものを食べる

コレステロールが少ないと、認知機能の低下も? 脳科学者の西剛志さんに聞く「脳にいい食事」 2308_P026_02_W500.jpgただし食べ過ぎは厳禁。節度は守って
「脳の活性を低下させる原因の一つが『ストレス』。これを緩和させるためには『食べたい!』と思うものを食べることも有効です。お酒も同様で、禁酒すると逆にストレスが大きくなってしまいます。適量を守りながら楽しむようにしましょう」(西さん)

(4)新しい料理を作ってみる

新しいことに挑戦すると、脳が活性化
「『毎日1つ、何か新しいことをする』と決めている知人がいますが、これは脳のためにとても良い習慣です。暮らしの中で始めやすいのは、新しいレシピへの挑戦。外国の料理や食べてみたいと思っていた料理など、作ったことのないレシピを積極的に試して、脳を鍛えましょう」(西さん)

(5)食事の「香り」で脳を刺激

コレステロールが少ないと、認知機能の低下も? 脳科学者の西剛志さんに聞く「脳にいい食事」 2308_P026_03_W500.jpg意識的に香りを嗅いで、脳を鍛錬
「認知症や認知症予備軍の人は、鼻の中の『香りをキャッチする細胞』が少なくなっています。この細胞を増やすことも脳の改善に働くので、さまざまな香りを嗅いで嗅覚を鍛えましょう。簡単なのは日々の食事の香りを利用する方法。意識して香りを嗅ぐようにすると効果的です」(西さん)

香りが良いおすすめメニュー
● ハーブを使うタイ料理
● 山椒や八角で風味付けした中華料理
● レモンをたっぷりかけた唐揚げ
● だしが効いた煮物 etc.

構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/とつかりょうこ

 

<教えてくれた人>

脳科学者
西 剛志(にし・たけゆき)さん

工学博士、分子生物学者。東京工業大学大学院非常勤講師や特許庁を経て、2008年から成功する人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。7冊の著書は海外を含め、シリーズ累計31万部を突破。

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『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』

(西 剛志/アスコム)

今回紹介したテクニックのほか、家庭で簡単に行うことができる脳活テクニックがずらり。認知症予防や健康作りに役立ちます。


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【月刊誌「毎日が発見」2023年8月号(2023年7月28日発行)の内容は?】

  • 血管、骨、筋肉と脳が元気になる!

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