「小太り」は実は長生きできる体型だった! 「ポッコリお腹」が気になるなら、どうすれば?

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『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』 (川嶋朗:監修/アチーブメント出版)第3回【全5回】

さまざまなメディアを通して、健康情報に触れられる時代。けれど、ちまたに氾濫する情報の中には、真偽のほどが危ういものも少なくありません。

神奈川歯科大学大学院統合医療学講座・特任教授の川嶋朗先生が監修した1冊『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』には、最新のエビデンスに基づいた、これまでの健康常識をアップデートする知識がいっぱい。
本書の中から、読者の関心が高い項目を抜粋してご紹介します。

※本記事は川嶋朗氏監修の書籍『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』(アチーブメント出版)から一部抜粋・編集しました。


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糖質制限でのご飯抜きダイエットは危険

今や空前の「糖質制限」ブームかもしれません。「糖質オフ」「糖質ゼロ」と銘打った商品がズラリと軒を並べ、TVや雑誌、書籍でも糖質を悪者にした企画が目白押しです。

でも、ちょっと待ってください。糖質って、そんなに「悪」なの? という疑問が湧いてきませんか?

確かにこれまでの日常生活を振り返ると、ご飯を食べてパンを食べて、麺類を食べて......。間食をして、果物も食べてと、糖質にちょっと偏り過ぎの食生活に心当たりのある人は多いでしょう。

けれども、糖質つまり炭水化物を摂って体にある程度の脂肪を蓄えるのは、実は大切なこと。というのも体を温め、病気になりにくい体質にしていくために不可欠な「筋肉」をつくるためにも、脂肪の果たす役割には大きなものがあるからです。

たとえば、「ご飯を抜く」という糖質制限を続けたとき、いくら筋トレをしても筋肉が増えなくなる......ということは少なくありません。これは、糖質制限をすると、「糖新生(とうしんせい)」という体の作用によって、筋肉を分解してエネルギーに変えていくことを始めてしまうから。糖質を摂らないことで脂肪が蓄えられなくなり、体はエネルギー源として「筋肉」をアテにするようになってしまうからです。

体温を程良く上げて一定に保つために、筋肉の量を維持することはとても大切です。糖質をことさら悪者にするのではなく、代謝を上げて健康な状態を保つためにも、程良く糖質を摂っていく生活を心がけましょう。

 

監修:川嶋 朗(かわしま・あきら)
神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授
総合内科専門医・医学博士

1957年、東京生まれ。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。東京女子医科大学大学院、ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長、東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授・東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師を経て現職に。日本初の高等教育機関による統合医療教育を設立。漢方をはじめとするさまざまな代替・伝統医療を取り入れ、西洋医学と統合した医療を手がけている。西洋医学の専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。統合医療SDM クリニック院長。

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※本記事は川嶋朗 (監修)著の書籍『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』(アチーブメント出版)から一部抜粋・編集しました。

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