塩麹づくりQ&A
初めて麹調味料をつくるときは、「これで合ってるかな? 大丈夫かな?」と不安になることも多いと思います。
でも思ったよりずっと簡単なので、心配しすぎなくても大丈夫!
Q. 塩分を控えたいので、塩麹の塩の量を減らしてもいい?
A. 塩分濃度が低いと腐りやすくなるので、塩の量を減らすのはおすすめしません。
塩分を控えたい場合は、料理に使用する塩麹の量を少なめにしてください。
ちなみに、塩麹100gあたりに含まれる塩分は、約13gです。
塩と塩麹の小さじ1 杯を比較すると、塩が約5gに対して、塩麹の塩分は約1g。
さらに塩麹は、酵素の力のおかげで、塩よりも少量で素材の旨みや甘みを感じられます。
塩麹をつくるときの塩は、精製塩ではなく、ミネラル豊富な海塩がおすすめです。
Q. 塩麹づくりの途中で水分が少なくなったけど大丈夫?
A. 麹は水分をかなり吸収します。
初日は水分が少なくなりますが、発酵が進むとまた水分が戻ってきます。
麹が水に浸からずむき出しになっている場合のみ、水を足しましょう。
目安は「麹が水に浸かるくらい」です。
水分が多すぎると、塩分濃度が下がって腐敗しやすくなってしまうので、足そうかどうしようか迷う程度ならそのまま様子を見てください。
Q. 完成後は常温で保存しても大丈夫?
A. 冷蔵保存をおすすめします。
温度により発酵のスピードは異なり、常温だとどんどん発酵が進んでしまいます。
冷蔵庫でも発酵は進みますが、スピードは遅いです。
完成後は冷蔵庫に入れて、3 カ月以内に食べるのがおすすめです。
私は半年前のものでも、匂いや見た目が問題なさそうなら使用しますが、最初は3 カ月を目安にするのが安心だと思います。
Q. どうなったら完成?
A. 米粒の芯がなくなり、塩気がまろやかになり、水にとろみがつくのが完成の目安。
発酵のスピードは温度によって異なるので、置いている部屋の温度によってできあがりの
日数も違ってきます。
夏は温度が高いので、発酵のスピードが速く、短い期間で完成しますが、冬は温度が低いので、完成までの期間も長くなります。
麹菌が好む温度は25 ~30℃で、その環境ならだいたい1週間前後で完成します。
こんなときは......
・泡がぶくぶく:大丈夫! 発酵のサイン。
・色が白くない:使用する麹によって色は異なるので、心配なし。
・麹と水が2層に分かれている:混ぜれば問題なし。米麹の分解が進んで、水分量が増えていくと麹が沈殿していく。
・発酵が進まず、芯が硬いまま:少し熱めのお湯(50℃前後)を鍋に入れ、瓶ごと2 ~ 3 時間温めてみて。