『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』 (加藤俊徳/KADOKAWA)第6回【全9回】
「脳はいくつになっても成長します」と話すのは、脳内科医、医学博士の加藤俊徳先生。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家として、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療してきました。加藤先生の書籍『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』(KADOKAWA)では、「記憶力」を脳科学的な視点で分析し、一人ひとりに合った「記憶法=記憶脳タイプ」を具体的な例とともに紹介しています。「最近、物忘れが多い」とお悩みの方も、自分の「記憶脳タイプ」を理解することで、どんどん物事を覚えられる可能性があるのです! 今回はこの本の中から「記憶脳タイプ」を理解するために知っておきたいことをご紹介します。
※本記事は加藤俊徳著の書籍「衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方」から一部抜粋・編集しました。
男性は視覚系タイプ、女性は聴覚系が多い?
あくまでも傾向の話ではありますが、男性は視覚系が強い人が多い傾向にあり、およそ6割ほどが視覚脳タイプです。対して、女性は聴覚系が優位な人が多く、全体のおよそ8割ほどを占めると言われています。
視覚系が強い人は、文字による情報が入りやすいため、聞きながらメモを取るなど「可視化」することでより情報を処理しやすくできます。
また、「見た目から入る」というのも視覚系脳番地の働きです。たとえば、何かを習得する時にかっこいい道具を揃えることや、憧れの素敵な先生のもとで学習するといったことで、意欲が湧きやすいのも視覚系タイプの特徴です。
聴覚系が強い人は、耳から入ってくる情報をうまく処理することができるため、たとえばテレビを見ている時に、テロップや字幕を見なくても話し言葉が頭に入ってきやすく、理解もしやすい傾向にあります。