いよいよ「平成」が終わりを迎えます。ニッポンが駆け抜けてきたこの30年間、何が起こり、何が変わったのか......。「とらえどころのない時代」と言われがちな「平成」とは一体何だったのか、この機会にわかりやすいイラスト図解とともに振り返ってみましょう。
※この記事は『雑学ニッポン「出来事」図鑑』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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1993年米騒動【1993(平成5)年】
冷夏による記録的米不足がもたらした大混乱
前年の冷夏などによる天候不順により、日本の多くの稲作農家で大凶作に。このため国内の米の生産が足りなくなり、海外からの輸入に頼ることになりますが、なじみのない外産米で様々なトラブルも発生しました。
[1993年7月]
冷夏・台風
梅雨前線が長期間日本列島に留まったことで記録的な冷夏となる。また、相次ぐ台風襲来などもあり、国内の米は大凶作に。
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[1993年8月]
米不足が確定
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[1993年9月]
米の輸入解禁
これまで米の全面禁輸を行なっていた日本は、GATT(ガット)ウルグアイラウンドにて、各国から米の貿易自由化要求を受け、段階的に米の輸入解禁を決定。
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[1994年]
米不足解消
翌年は猛暑となり、米の収穫量は回復。米騒動は約半年で解消。
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[1994年7~10月]
平成6年渇水
米不足が収束したこの年の夏、今度は一転して猛暑と空梅雨による渇水の問題が発生。記録的な高温と降水量不足により、一部では節水・断水などの給水制限が実施される事態となった。
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