初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選

店頭に梅が並ぶ季節になりました。この夏はさわやかな風味の梅サワーシロップを仕込んでみてはいかがでしょう? 梅を冷凍しておけば、1年中いつでも作れて、料理にもアレンジ自在なシロップはクエン酸やミネラルもたっぷり。管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、簡単な作り方やとっておきのレシピを教えてもらいました。

前の記事:疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方/梅&キウイサワー(1)はこちら

 

前回の記事で疲労回復にぴったりの「梅サワーシロップ」の作り方をお伝えしました。今回はそのシロップを使った3つのさっぱりメニューをご紹介しましょう。

初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p040_01.jpgオーブンで焼かないローストビーフ。冷蔵で4日、冷凍すれば1カ月保存できます。
「和風ローストビーフ」

1人分226kcal/塩分0.9g

材料(2人分)
牛ももかたまり肉...200g
塩...小さじ1/4
サラダ油...小さじ1(4g)
キャベツのせん切り...2枚分
万能ねぎの小口切り...少々

以下「A」

・梅サワーシロップ...大さじ2
・しょうゆ...大さじ1
・赤とうがらしの輪切り...少々

作り方
1 牛肉は表面の水けをふき取り、塩をすり込み、室温に30分おく。

2 フライパンにサラダ油を中火で温め、1 の水けをキッチンペーパーでふいて入れ、全体に焼き色をつける。

3 鍋に水6カップ(分量外)を沸騰させて火を止め、さらに水1カップを注いで温度を80℃にしたら2 をそのまま入れ、ふたをして30分おく。このままで中まで完全に火が通る。

4 ポリ袋に「A」を合わせて入れ、3の水けをふき取って加え、口を閉じ、冷蔵庫で4~5時間おいて味をなじませる。

5 漬け汁をきって4 を薄切りにする。キャベツに万能ねぎを混ぜてローストビーフと器に盛り、4 の漬け汁を添える。

 

 

初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p040_04.jpg梅の香りで食欲アップ! なすをいんげんやアスパラにしても美味。
「なすとあじの梅びたし」

1人分123kcal/塩分0.6g

材料(2人分)
あじ(三枚おろし)...100g
塩、こしょう...各少々
小麦粉...小さじ1/2
サラダ油...小さじ1
なす...1本

ゆずの皮の細切り...少々

以下「A」

・湯...100ml

・和風だし(顆粒)...小さじ1/4
・梅サワーシロップ...大さじ2
・エクストラバージン オリーブ油...小さじ1
・しょうゆ...小さじ1/2

作り方
1 あじは一口大に切り、塩、こしょうし、小麦粉をまぶす。フライパンを温め、サラダ油を入れ、あじを加えて両面を焼く。

2 なすはへたを落とし、大きめの乱切りにする。

3 耐熱容器に2 を入れ、ラップをして電子レンジ600Wで1分30秒加熱する。

4 ボウルに「A」を合わせ、13を加えてあえたら器に盛り、ゆずの皮をのせる。

 

 

初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p040_03.jpg梅サワーシロップでにんじんの甘さが引き立ちます。
「にんじんの梅サラダ」

1人分72kcal /塩分0.2g

材料(2人分)
にんじん...中1本
塩、こしょう...各少々
梅サワーシロップ...大さじ1
オリーブ油...小さじ1
パセリのみじん切り...少々

作り方
1 にんじんは皮をむいて5㎝長さの細切りにする。

2 ボウルに1 を入れ、塩をふって混ぜ、梅サワーシロップ、オリーブ油、こしょうを加えて混ぜる。器に盛り、パセリをふる。

最後におさらいとして、梅サワーシロップの作り方も記しておきます。梅を洗って保存袋に入れて冷凍した梅を使えば翌日には出来るので、ぜひ作りおきしておいてください。

 

■梅サワーシロップの作り方

【材料】(できあがり500ml)
冷凍梅...400g
砂糖...400
米酢...300ml初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_02.jpg

 

【作り方】
1 大きめのガラスやステンレス、ほうろう製の容器に冷凍梅を入れ、砂糖をまぶし、米酢100mlを注ぐ。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_03.jpg

 

2 ラップをじかに貼りつけ、おもし1㎏をのせ、一晩おく。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_04.jpg

 

3 翌日になると水分が上がってくるのでおもしを外す。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_05.jpg

 

4 ラップも外し、木べらで混ぜて砂糖を完全に溶かす。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_06.jpg

 

5 米酢200mlを加えて混ぜる。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_07.jpg

 

6 ざるでこして、シロップだけ完全に乾いた瓶に移す。漬けた実はジャムに利用できる。初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選 1906_p039_08.jpg

 

次の記事「3品で500kcal以下!梅+酢で作る「ヘルシー献立」/梅&キウイサワー(3)」はこちら。

取材・文/石井美佐 撮影/中野正景

 

 

<教えてくれた人>

村上祥子(むらかみ・さちこ)先生

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。

この記事は『毎日が発見』2019年6月号に掲載の情報です。

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