疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方

店頭に梅が並ぶ季節になりました。この夏はさわやかな風味の梅サワーシロップを仕込んでみてはいかがでしょう? 梅を冷凍しておけば、1年中いつでも作れて、料理にもアレンジ自在なシロップはクエン酸やミネラルもたっぷり。管理栄養士で料理研究家の村上祥子さんに、簡単な作り方やとっておきのレシピを教えてもらいました。

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梅+酢の相乗効果で夏を乗り切りましょう

梅が店頭に並ぶのは初夏のほんのひとときです。冷凍しておくと栄養や健康効果の高い梅を1年中摂ることができます。さらに、サワーシロップにするときにもすぐに漬かる!といううれしいメリットもあります。

梅はなんといってもクエン酸が豊富、夏の体調管理に大いに役立ちます。クエン酸やリンゴ酸など多くの有機酸を含む梅は、糖の代謝を促進するので体内に取り込んだ栄養を効率良くエネルギーに変換します。老廃物がたまらず、疲労回復が早まり、疲れない体作りに最適な食材です。

また、有機酸は鉄やカルシウムの吸収率もアップさせます。酢とともに食欲増進や整腸にも働きます。湿度が高く疲れを感じやすい、これからの季節を乗り切る心強い味方です。

梅に含まれる注目の栄養
◎クエン酸が多く疲労回復に効果あり
◎不足がちなカルシウムが豊富
◎鉄とその他のミネラルもたっぷり
◎動脈硬化を予防するカロテンが多い

それでは、梅サワーシロップの作り方をご紹介しましょう。

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冷凍梅+酢で作る「梅サワーシロップ」
常温で1年間保存可能
大さじ1あたり 51kcal/塩分0g
1日の摂取量の目安 大さじ1~2杯

猛暑日が続くときは冷蔵保存がおすすめ。水や炭酸などで割って毎日飲むと代謝の良い体に。

 

まずは冷凍するのがポイント!
梅を洗って竹串などでへたを除き、ペーパータオルで水分を取ったら保存袋に入れて冷凍します。冷凍すると繊維が壊れ、栄養分が酢に溶けやすくなります。成分もより多く抽出されるという報告も。なによりも1年中梅を楽しめます。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_01.jpg

【材料】(できあがり500ml)
冷凍梅...400g
砂糖...400
米酢...300ml疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_02.jpg

 

【作り方】
1 大きめのガラスやステンレス、ほうろう製の容器に冷凍梅を入れ、砂糖をまぶし、米酢100mlを注ぐ。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_03.jpg

 

2 ラップをじかに貼りつけ、おもし1㎏をのせ、一晩おく。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_04.jpg

 

3 翌日になると水分が上がってくるのでおもしを外す。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_05.jpg

 

4 ラップも外し、木べらで混ぜて砂糖を完全に溶かす。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_06.jpg

 

5 米酢200mlを加えて混ぜる。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_07.jpg

 

6 ざるでこして、シロップだけ完全に乾いた瓶に移す。漬けた実はジャムに利用できる。疲労回復にW効果!「冷凍梅+酢」シロップの作り方 1906_p039_08.jpg

 

次の記事「初夏の疲労回復に!「梅+酢」のさっぱりレシピ3選/梅&キウイサワー(2)」はこちら。

 

取材・文/石井美佐 撮影/中野正景

 

 

<教えてくれた人>

村上祥子(むらかみ・さちこ)先生

福岡県生まれ。公立大学法人福岡女子大学国際文理学部・食・健康学科客員教授。同大学内「村上祥子料理研究資料文庫」では50万点の資料が一般公開されている。これまでの著書は345冊、計740万部。

この記事は『毎日が発見』2019年6月号に掲載の情報です。

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