16時間がカギ!ものを食べない「土日リセット」って?

「食べるとすぐ眠くなる」「疲れやすくなった」。こうした症状、もしかしたら「食べすぎ」のせいかもしれません。そこで今回は、医学博士・青木厚先生による話題の著書より、「空腹」の力を活用した食事法や、そのメリットについてお届けします。

※この記事は『「空腹」こそ最強のクスリ』(青木 厚/アスコム)からの抜粋です。

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毎日、空腹の時間を作るのが難しければ、週に1日だけでも実行を

内臓を休め、脂肪を燃やし、血行が改善され、オートファジー(古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせる仕組み)により、細胞が蘇る。
それによって、体がリセットされ、心身ともに若々しく、健康になる。

そんな「一日に16時間、空腹の時間を作る」という究極の食事法についてお伝えしてきましたが、もう一つ、みなさんにお話ししておきたいことがあります。

それは、

土日こそが、最高の「体のリセットタイミング」である

ということです。

特に「土日は昼近くまでゆっくり寝ていることが多い」という人には、この「土日リセット」はおすすめです。


みなさんの中には「仕事のつきあいが多く、平日に長時間、ものを食べない時間を作るのが難しい」という人もいるでしょう。

この食事法を始めたばかりの人であれば、もしかしたら「仕事中、どうしても空腹が気になってしまう」ということもあるかもしれません。

そのような人は、まずは土日だけ、「ものを食べない16時間」を作ってみてください。
たとえば前日、20時ごろに夕食をとり、0時ごろに就寝して、翌日正午くらいまで眠ったとします。
それだけで、すでに空腹の時間が16時間に達します。

平日に空腹の時間を作るより、土日に空腹の時間を作るほうが、ずっと楽なのではないでしょうか。

ただ、もしかしたらみなさんの中には、「週に1回だけで本当にいいの?」と思われる人もいるかもしれませんね。

もちろん、毎日空腹の時間を作ることができれば、より早く、より大きな効果が期待できますが、週に1回でも、まとまった空腹の時間を作れば、それだけ脂肪が分解され、オートファジーも働きます。

「一週間にたまった、食べすぎなどによって体が受けたダメージ」を、週末の間にリセットする。

まずはそのくらいの気持ちで、気軽に土日リセットに取り組んでみましょう。
「毎日空腹の時間を作ろう」と無理をするよりも、できる範囲で長く続けることのほうが大事なのです。

 

平日に実行できている人は、「ものを食べない24時間」にチャレンジを

また、もう少し頑張れそうであれば、昼食や夕食を1回だけ我慢して、ぜひ「24時間の空腹」にチャレンジしてみてください。

週に1回、「まる一日、ものを食べない」状態を作ることで、この食事法の効果はさらに高まるはずです。
空腹の時間が長ければ長いほど、脂肪の分解が進み、オートファジーもより活性化するからです。

私自身、平日は空腹の時間を13~14時間程度とし、休日に「ものを食べない24時間」を行っています。

あくまでも「一食抜くだけ」「気がつけば、24時間何も口にしていなかった」という感覚であり、「しんどい」「辛い」と思ったことはありません。

ただ、「意外と楽だから」といって、決して24 時間を超える「空腹の時間」は作らないでください。24時間以上ものを食べないことは、体への負担が大きく、個人の判断で行うのは危険だからです。

もしどうしてもチャレンジしたい場合は、必ず、医師の指示の下で行うようにしましょう。

 

次の記事「16時間の空腹で体リセット「究極の食事法」のデメリットとは?/空腹こそ最強のクスリ(6)」はこちら。

 

 

青木 厚(あおき・あつし)

医学博士。あおき内科 さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。糖尿病患者の治療に本書の食事術を取りいれ、インスリン離悦やクスリを使わない治療に成功するなど成果を挙げている。自身も40歳のときに舌がんを患うも完治。食事療法を実践してガンの再発を防いでいる。ライザップの医療監修ほか、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)などメディア出演多数。

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『「空腹」こそ最強のクスリ』

青木 厚/アスコム

最新医学のエビデンスに基づき、食事の方法を「何を食べるか」ではなく、「食べない時間(空腹の時間)を増やす」という簡単なルールだけで提唱。医学博士の著者が、自身が舌がんを患った経験から食事方法を見直し、炭水化物や甘いもの、お酒も我慢せず、ストレスなく健康になることを目指す、話題の一冊!

この記事は書籍『「空腹」こそ最強のクスリ』からの抜粋です

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