ダイエット効果や健康効果が多くのメディアで注目されている食材、「もち麦」。なぜもち麦が身体にいいのか? ダイエットしたい人にオススメなのかを、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生がわかりやすく解説します。
もち麦によって2週間で変わる体を、あなたも感じてみませんか?
※この記事は『2週間で体が変わる「もち麦」ダイエット』(小林 弘幸/KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「もち麦の食べ方は「白米の代わり」だけじゃない! 上手なもち麦の食べ方/もち麦ダイエット(5)」はこちら。
もち麦ごはんの炊き方
まずは「5割炊きもち麦ごはん」の炊き方を覚えましょう。
1. 米ともち麦を用意する
米2合、もち麦1合だと炊きやすい。もち麦はメーカーにより事前に洗うタイプもあるのでチェックしましょう。
2. 米を水で研ぎもち麦を加える
米を研いでよく水を切ったら、炊飯器に入れもち麦を加えます。
水気を切るときは、ざるなどを使うとしっかり切れます。
3. 水を入れて30分ほど吸水し、炊飯器で炊く
白米用の3合の目盛り(白米2合+もち麦1合を合わせた量)まで水を加え、30分ほど吸水させ、軽く混ぜてから炊飯。
4. 炊き上がったら軽く混ぜる
白米ともち麦がバランスよく混ざるように、さっくりと混ぜましょう。
●保存方法
この炊き方だと、お茶碗6~7杯分の5割炊きもち麦ごはんが完成。食べきれない分は1食分ずつラップで包んで冷凍庫へ。2~3週間を目安に食べきります。
もち麦のゆで方
生のもち麦は、ゆでて水分を含むとボリュームがアップ!
最初はゆですぎないように。
1. もち麦とその10倍量の水を用意する
ゆでやすい量として、もち麦1/2カップ、水はその10倍の1リットルを用意。
2. 沸騰したらもち麦を入れる
1リットルの水を鍋に入れて火にかけ、沸騰したらもち麦を入れる。
3. 中火で15~20分間ゆでる
鍋が再び沸騰したら中火にし、やわらかめなら20分間、硬めなら15分間を目安に加熱する。
4. ざるにあげて軽く水洗いする
水洗いしてもち麦のぬめりを軽く取り、最後に水けを切って完成。
●保存方法
もち麦ごはんと同様、冷凍で2~3週間保存が可能。料理に使う際は、加熱調理する場合も、加熱しない場合もレンジで解凍してから使います。
これは便利!
ゆでもち麦冷凍の裏技
ごはん以外のメニューに、より手軽に使えるこんな方法もあります。
【凍らせ方】
もち麦をゆで、粗熱がとれたら冷凍保存用袋へ。
↓
軽くゆすりながら、1㎝未満の厚さになるように平らにのばします。
↓
完成!
凍ったまま手で割れるように、平らに薄くした状態で凍らせるのがポイント。
【使い方】
小さく折れるので必要な量だけ取り出しやすい。少量なら流水解凍できる場合も。
そのまま:スープやみそ汁に!
小さく折って使えるから、凍ったまま調理可能。折って入れたら、スープごと加熱してほぐします。
解凍して:調味料に
たとえば肉みその肉の半量をゆでもち麦に替えたり、ひき肉替わりに使うのも一案です。
解凍して:サラダに
ふだんのサラダのトッピングに、ボリュームサラダの具材として、満足感アップに大活躍。
◎もち麦は冷えてもおいしい
下のグラフは、もち性の大麦、うるち性の大麦、精白米をそれぞれ炊飯し、ポリ袋に入れて8℃で保存。炊飯直後と24時間後に1粒ずつ取り出し、硬さを測定する専用機器で、40%圧縮するのに必要な重量を比較したもの。もち性の大麦は重量が少ない=硬くならないことを示しています。
次の記事「朝食や夜食に!もち麦スムージーともち麦のミックスサラダ/もち麦ダイエット(7)」はこちら。