やせにくい体は、実は栄養不足が原因だったということで、その不足しがちな栄養素を補ってくれる食材として注目されている「もち麦」。前回は、このもち麦を料理に使いやすくするために「ゆでもち麦」の作り方をご紹介しましたが、今回はこの「ゆでもち麦」を使って実際に料理2品を作ってみたいと思います!
香ばしさがクセになる
「白菜ともち麦、桜えびの豆板醤しょうゆ炒め」
【材料】(2人分)
ゆでもち麦...90g
白菜...150g
ねぎ...1/4本
しょうが...薄切り1枚
桜えび...2つまみ
ごま油...小さじ1と1/2
豆板醤...小さじ1/4
しょうゆ...小さじ2
砂糖...1つまみ
水溶き片栗粉...片栗粉小さじ1/3+水小さじ1
【作り方】
ごま油を熱したフライパンに、ねぎ、しょうが、白菜を強火で炒め、そこに桜えび、豆板醤も加えてさらに炒めます。そして、ゆでもち麦、しょうゆ、砂糖を加えてさっと炒め、最後に水溶き片栗粉を加えて炒め合わせれば完成です。
ゆでもち麦を使った1品目は、中華風炒めものレシピです。勝手なイメージとして、ゆでもち麦は和食の煮込み料理などに使われることが多いのかと思っていたのですが、このレシピではごま油でしっかり炒め、しかも豆板醤で味付けするという、一気にアレンジの幅が広がる1品です。でも、もち麦の弾力はそのままで、白菜のシャキシャキした食感も楽しめ、そこに桜えびの香ばしさや豆板醤のピリ辛さが絡んで、ひと口食べたらかなりヤミツキになる一皿です。
体が芯から温まる
「きのこのもち麦しょうがスープ」
【材料】(1人分)
ゆでもち麦...50g
エリンギ...30g
しめじ...30g
しいたけ...1枚
しょうが...1/3かけ
だし汁...1カップ
しょうゆ...小さじ1/2
塩...少々
三つ葉...少々
【作り方】
鍋にだし汁、しょうがを入れて熱し、煮立ったらきのこ類、ゆでもち麦を加えて5分ほど煮ます。そして、しょうゆを加えて塩で味をととのえ、器に盛ったら最後に三つ葉をのせて完成です。
2品目は、今の寒い季節にぴったりのしょうがを効かせた和風スープレシピです。普通のスープでも、これだけたくさんのきのこが入っていたらかなりお腹が膨れると思いますが、ここにさらにもちもちゆでもち麦が入ることで、一皿で満腹になってしまうほど。ただ、とても優しい味なので、どんどん体の中に入っていきます。また、しょうがが効いているので食べ終わったあとは体の芯からポカポカ。食べ過ぎた日の翌日の調整メニューとして使える1品かもしれません。
「もち麦ファースト」で目指せ、太りにくい体!
存在は知っていたものの、どうやって普段の食事に取り込んでいけばいいのかわからず、なかなか手が出なかった「もち麦」。でも、和風から中華、他にもイタリアンと、想像以上に活用幅が広く、何も特別な存在として捉える必要はなかったんだと気が付きました。実際作ってみた料理ももち麦がアクセントとなり、むしろこの弾力がクセになるほど。
また、食事の始めにもち麦を食べる「もち麦ファースト」を実践してみたのですが、やはり食べ応えがあるので他のおかずは少しでもいいくらい。そして、腹持ちもいいので、これは確かに食べ過ぎ防止にもなると納得しました。お腹いっぱいになる上、脂肪が燃えやすくなる体になるなんて、まさにダイエットの救世主!ぜひ普段から「もち麦ファースト」な食生活を取り入れて、太りにくい体作りを目指しましょう。
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写真・文/JUNKO