男性ホルモン「テストステロン」は男女両方の元気の源。あなたのテストステロン値がわかる「体の部位」

もちろん、生後の生活環境や教育も男らしさには関わってきますが、生前から男女の方向性を決めるのにもテストステロンが大きく関与しているのは間違いなさそうです。

そんなテストステロンも、年を重ねると共に減っていき、強いストレスがかかると年齢に関係なく激減します。糖尿病やがんなどの病気や抗がん剤や抗うつ剤での治療も、テストステロンを減らす原因になります。

繰り返しになりますが、たとえるなら、テストステロンは車のエンジンオイルのようなもの。欠乏してくると、スピードは出ないし、なんとか走っていても、悪天候やデコボコ道ではダメージを受けやすく、事故を起こしかねません。どんなに磨き上げた車体にパワフルなエンジンがあっても、肝心のエンジンオイルがなければ、快適なドライブはできず、いずれ止まってしまうでしょう。これは、中高年以降の男女共にいえることです!

 

関口由紀

『女性医療クリニックLUNAグループ』理事長。医学博士、経営学修士(MBA)、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医、日本泌尿器科学会専門医、日本排尿機能学会専門医、日本性機能学会専門医、日本東洋医学会専門医、横浜市立大学医学部客員教授、女性総合ヘルスケアサイト・フェムゾーンラボ社長、日本フェムテック協会代表理事。メディア出演多数。『「トイレが近い」人のお助けBOOK』(主婦の友社)、『女性のからだの不調の治し方』(徳間書店)、『セックスにさよならは言わないで:悩みをなくす膣ケアの手引き』(径書房)など著書多数。

※本記事は関口由紀著の書籍『性ホルモンで乗り越える男と女の更年期 知っておきたい驚異のテストステロンパワー』(産業編集センター)から一部抜粋・編集しました。
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