年代物のお風呂は危険だらけ!義母の入浴介助に一苦労/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年が経ちました。

前回の記事:義父母がデイサービスに行ってる間は自由時間?そうはいかない事情/山田あしゅら

以前は義父のかたくなな反対でデイサービスの入浴サービスがなかなか受けられなかった義母でしたが、説得により何とかデイサービスでお風呂に入ることが出来るようになりました。

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しかし、義父はまだデイサービスにすら行っておらず、家での入浴に変わりはありません。

義父の言い分としては

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ということ。

義母のデイサービスは大体、午前中にはお風呂に入ってしまいます。

義父はこれが気に入らないのです。

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義母はデイサービスで身体をしっかり洗ってもらっているのだから、家でまたお風呂に入る必要はないと思うのですが、義父はゆずりませんし義母はそんな義父の言いなりです。

昔から晩ご飯が済んだらお風呂というのが慣例のようになっていた義父母。

夏ならば午後から汗もかきますし、冬ならば寝床に入る前に身体が温まって眠りにつきやすいということもあるでしょう。

義母の場合デイサービスでお風呂に入った後にも粗相で汚れる心配がありました。

そして何より長年の習慣を変えることは難しいということも相まって

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義母が一人で入れるうちはそのままにしておこうということになりました。

しかし我が家のお風呂は40年以上前に作られた、かなりの年代物。

(同居開始時にリフォームするも、義父の方針により浴室部分は施工しませんでした。)

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古めかしいステンレスの浴槽は結構な深さがあり、初めの頃は何とか出入り出来ていた義母でしたが、小柄な義母はフチをまたぐのが大変そう。

お風呂は子どもや高齢者にとっては結構危険な場所でもあります。

滑って転んでケガをしたり、浴槽で溺れることも考えられます。

高齢者は特にヒートショック(血圧が急上昇し、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞を起こす原因ともなる急激な温度変化)にも注意しなくてはなりません。

わが家の年代物のお風呂はそういった意味でもかなり危険な場所だったのです。

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ですので、一人で入れるとは言うものの、義母がお風呂に入っている時はなるべく気に掛けていました。

ある晩、風呂場をのぞくと

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浴槽のフチに足を引っかけ出ることも入ることもできずにもがいているではありませんか。

浴室の壁には以前義父が取り付けた手すりがあるものの、小柄な上に認知症の義母には手を伸ばすこともできないのです。

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しかし、直すとなると気になるところはお風呂場だけでなく家じゅういたるところにある我が家です。

どうせ直すのならいっぺんに全て直してしまいたい。

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あれこれ考えると、なかなか結論は出ません。

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そのうちに義母は介助しないと入浴できなくなってしまいました。

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最終的には介助して入浴することも難しく、デイサービスの入浴サービス頼みになり、義母が家でお風呂に入ることはなくなりました。

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被介護者の意向に寄り添って介護を続けることは本当に難しい。

そんなことを思わせられた我が家の入浴エピソードでありました。

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山田あしゅら

指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を アメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」にて綴り始めて10年近く。 山田家介護のキーパーソンでもある50代主婦。

2017年現在、現在義父は88歳・要介護3。入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。 義母は92歳・要介護4。週5日のデイサービスなどでしのぎながら在宅にて介護をしている。 同居家族は夫(としお・60代・会社員)長男(一郎・30代・会社員)。 このほか結婚して独立した次男(二郎・20代・鍼灸接骨院経営)とそのお嫁さん(さくら・看護師)孫(きんとき・2歳)一人暮らしの三男(三郎・20代・会社員)と結構賑やか。 これらの日常をもとに著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:「13番さんのあな―介護家庭の日常」

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