医師がすすめる要介護になりにくい入浴習慣とは

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体の汚れを落とすために、毎日欠かせない入浴。最近では忙しくて湯船につからない人や、反対に美容のために長い時間お風呂に入るという人も多いようです。長生きするためにはどんな入浴方法が理想なのか、医師がおすすめする入浴の条件を見ていきましょう。


長生きな人の入浴方法

2017年に放送された「林修の今でしょ! 講座」(テレビ朝日)では、健康で長生きするための入浴方法が紹介されました。入浴するときに気をつけたいポイントは、入浴回数、入浴時間、そして湯船の温度の3つ。お風呂に毎日入る人は要介護の状態になりにくいという傾向があるため、なるべく毎日湯船につかることが推奨されています。

お風呂に入って体を温めることで、靭帯や関節の柔軟性が増し転んだりケガをしにくい体に。血流が良くなることで体内の細胞を傷つける老化物質が洗い流されるため、体の抵抗力も向上していきます。体をしっかり温めるためには、シャワーで済ませず全身浴を心がけてください。

入浴時間については、だいたい10分程度で十分。長く入りすぎるとお風呂の中でも熱中症になってしまう恐れがあるので、体温を上げすぎないように気をつけましょう。半身浴などで30分以上お湯につかる女性も多いのですが、乾燥肌になる可能性もあるので美容の面でも長風呂はおすすめできません。

お湯の温度については、体温より高めの40度くらいがベスト。高齢になると熱いお湯を好む人が増えますが、これは年齢と共に熱を感じる感覚が鈍ってしまうため。厚すぎると血管が破れる「ヒートショック」が起きる恐れもあるので、水温を上げすぎないように気をつけてください。

関連記事:「40度程度のぬる湯がオススメ。自宅での入浴はこの方法が〇/入浴習慣」


医師がすすめるお風呂での過ごし方

番組ではさらに、日本人の死因第3位である肺炎を予防する入浴方法も解説。高橋英樹さんはお風呂の中で発声練習をすることがあるそうですが、深い呼吸でお風呂の湯気を吸いこむことで気管の調子を整える効果が。日本では馴染みのない行動ですが、ヨーロッパなどでは積極的に取り入れられている治療法です。

林修さんは入浴中に歯磨きをするのが習慣だと語っており、これも健康にとってとてもいい行動。入浴中の歯磨きは自然と長くなりがちなので、その分口内の雑菌はどんどん減少していきます。口内環境を綺麗に保つことは肺炎だけでなく様々な病気の予防につながるので、入浴時間に気を付けながら取り入れてみてはいかがでしょうか。

視聴者からは「長風呂好きだったけど長生きしたいからやめよう」「湯気を吸う、って発想は意外」「お風呂で歯磨きすると集中できそう」と驚きの声が続出。健康寿命を延ばすためにも、程よい温度と時間で入浴を楽しみたいですね。

 

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