こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
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2013年当時。
夏は今と同様、かなりの猛暑で連日30度越えの日々が続いていました。
高齢者にとって夏の暑さは冬の寒さ以上にこたえます。
体温調節が上手く出来なくなる上、暑さも感じにくく気が付いた時には重大事になることも少なくありません。
そこまでいかなくても
夏バテ→体調不良→食欲が落ちる→より体調不良と高齢者は若い人に比べて簡単に夏の負のループ陥りやすいのです。
ただ、幸か不幸かデイサービスや通院以外、クーラーの効いた部屋から出ることもなくなった義父母は猛暑のこの夏、体調を崩すことはほとんどありませんでした。
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肝心の食欲ですか?
...はい。この通り、
その後もありがたいことに何度かの難所の夏を乗り越えることが出来ました。
一応、家族の『食』は私が全て担っています。
予算の関係上そんなに豪勢な食事は提供出来ませんが
義父母は出されたものはだいたい残さず食べてくれました。
好みや習慣が異なる世代が生活を共にするのはそれなりに苦労もありますが「おいしい」と言われなくても平らげられた食器を見るとやりがいも感じます。
また、家族の顔がそろう夕食はだいたい一緒に食卓を囲むのが我が家の習慣でした。
ずっと同居でしたので、これが普通と思っていただけですが案外こうしたことも義父母の食欲を促すのに一役買っていたのかも知れません。
食いしん坊で食べたことを忘れ、次から次へと食べちゃう義母はともかく
病気の影響で食べる動作がますます遅く不確かになった義父にとって食事はまさに『一仕事』です。
それでも人の手を借りようとせず、食べることに一生懸命集中していました。
『食べることは生きること』
二人の姿を見ていると、そんなフレーズさえ浮かんできます。
今になって思えばこの時が介護者、被介護者双方一番平和で幸せな時期だったのかも知れません。
ま、それなりの苦労もありましたけどね...。
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