「死なないサイボーグ」じゃないから。時には見守ることも必要な介護/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。ここに書いてきた13年間の記録をもとに 今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。

前回の記事:食べることは生きること。夕食は家族そろっていただきます/山田あしゅら

前回の記事で

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一生懸命ご飯を食べる義父のイラストがありましたが、進行性の難病を患う義父の衰えは手先のみならず、歩行状態の悪化にも及んでいました。

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一人でトイレに立つのもぼちぼち危うくなっていた頃でしたが何か思うところがあったのでしょう。

急に朝の散歩を始めたことがありました。

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散歩と言っても家の周り数メートルを壁伝いに行ったり来たりする程度でしたが、デイサービスや施設入所の利用者だったら

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おそらくスタッフが血相を変えて止める事案でしょう。

『山田無料介護所』(我が家のことです)ではどうするか?

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はい。基本スルーです。

ちょうど夏の盛り。

当人はまだ涼しい朝のうちに「散歩へ」と思うのでしょうが、私は家族の朝ごはんの準備や義母のデイサービスの支度で大忙しの真っ最中。

言っても聞かない義父を構うヒマがないのが本音です。

もちろん、転倒によるリスクは百も承知。

関連記事:義父と義母が正面衝突⁉「わが家の介護」を大きく変えることになる大事件が発生!/山田あしゅら

骨折ひとつが命取りになることもありますし、もし何かコトが起きれば『山田無料介護所』はたちまち窮地に陥ることは必定です。

しかしある意味

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こういう腹の括り方が出来るのも『山田無料介護所』の利点と言えます。

日々衰えは進行しますが、それでも何とか元に戻せないだろうかと義父は義父なりに試行錯誤。

懸命にあがき続けていました。

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それが妥当な試みかどうかは別として...。

家族は家族で『死なないサイボーグ』をみている訳ではありません。

いずれ動けなくなる被介護者の試行錯誤を横目で見守ることが必要な時もあるように思うのです。

もちろん

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止めなきゃいけない時は止めますけれどもね。

【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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山田あしゅら

まもなく60代を迎える主婦。3人の息子は巣立ち、孫が2人いるおばあちゃん。 義父・太郎を平成31年4月(享年90歳)、義母・はな子を令和2年11(享年95歳)をそれぞれ見送り、現在は夫と二人暮らしをしている。 13年間にわたり義父母の介護の奮闘を綴ったAmebaブログ 「13番さんのあなー介護家庭の日常(現・13番さんのつぼ)」をもとに 平成29年7月『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を出版。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:13番さんのつぼ

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