アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:舅の部屋から続々と出てくる「隠しお宝」。その購入資金は一体どこから?/かづ
自宅介護では布団からベッドに変えたことで大変楽にはなったが、子育てや家事をしながらで、ましてや地域の役員やPTAを引き受けていた時は自分の時間が全く無かった。
当時は週2で息子達が習っていた武道の指導もしていたので、今考えるとよく回っていたなと思う。
ある日のこと、姑が朝から熱っぽかったので病院で受診すると風邪だと言われる。
けれどもそこから肺炎になる可能性が大きいので、自宅で安静にと言われた。
これで寝てばかりになってしまっては困るが仕方が無い。
ベッドで寝たきりになっている姑は、トイレだけは自分で立って行くので、その分は助かった。
いかんせん場所が分からないのであちこちウロウロしたり壁やドアを叩きまわるのが難点だが、むしろそれでトイレに起きた事が分かった。
食事はベッドまで持って行って食べさせていたが、忙しい時はこれが一番時間が取られた。
元気な頃、普段は朝食は絶対にパンだと言っていた姑だが、認知症になってからは私が作るものは朝から和食でも何でも喜んで食べた。
その日は玉子粥に刻んだ漬物と、野菜を軟らかく煮たものと豆腐の味噌汁にヨーグルトと薄切りにしたリンゴだった。
量的にはそんなに多くは無いが、品数が多いと姑は喜んで機嫌が良かった。
ちょうど夫が休みで在宅する日に当たったので、朝食を食べ終わったばかりの夫に、私が洗濯やその他の家事に忙しいからと説明して、代わりに姑に食べさせてくれるように頼んだ。
(当時夫の休みは平日で子供は学校)
当然すんなりとは引き受けてくれない。
「せっかくの休みの日やのに...」だの、「家事が済むまで(朝食を)待たせたらええやん」だの文句たらたらだったが、家事を全部済ませたら10時近くになってしまう。
次の昼食がまたズレるからと言っても、それもまたズラせばいいと言う。
「こっちの用事や予定を優先して、ジジババの御飯が何時になろうがどーでもいいんやったら介護なんて苦労は無いんやけどね!
今までずーっとそうやって世話して来たのに、自分に振られたら何時になってもいいと?待たせたらええって?
誰の親の世話してると思ってんねん!休みの時くらいあんたがせーよ!むしろ食事の用意をしたってるだけでも感謝しーな!」
夫は渋々姑の食事の乗ったプレートを持って、姑の寝室に行った。
するとわずか5分もしないうちに、食事を持ってリビングに戻ってきた。
「お袋もう要らんやて!」
見ると全くと言っていいほど減っていない。
「えっ? 食べて無いやん。」
「口に持って行ってやったけど要らんのやて。」
そんな筈はない。
夫からプレートを受け取り、そのまま姑の所に行って食べさせると普通に食べる。
夫を呼びつけ、ほら食べるだろうと言って交代した。
私はリビングでふたたび家事に戻った。
すると今度は姑の寝室から夫の怒鳴り声が聞こえてきた。
「食べへんのやな! 要らんのやな!」
急いで駆け付けようとしたが、夫が出て来た。
「お袋に確認した! 要らんて言うた!」
夫の持ったプレートの上には、玉子粥に全てのおかずが入って混ぜてあった。
そう、ヨーグルトもリンゴも入れて...。
私は怒鳴った。
「なんでご飯にデザートのヨーグルトやリンゴまで入れて混ぜてんのよ! こんなんあんたやったら食べれるんか!」
夫も大声を上げた。
「僕に頼んだんやから僕のやり方に文句言うな! 僕に頼んだそっちの責任や! このやり方が気に入らんのやったら二度と頼むな!」
そう怒鳴る夫の脇には、ソファーに座って無言でテレビを見ている舅がいた。
続く
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