アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:舅宛てに届いた特大ダンボール箱。つい、覗き見てしまった、その悲しい中身は...?/かづ
舅の部屋を宝探しする訳ではないが、書棚や洋服ダンス、衣装ケースなどに目をやると所々に紙袋や紙包みが差し込むように置いてある。
恐る恐る本棚の一つを出して開けてみるとヌード写真集が数冊入っていた。
次々と他の紙袋を開けてみると、それらは全てがヌード写真集やアダルトグッズだった。
そこで一つの疑問がわいた。
酒やアダルト物などの支払いを舅はいったいどこから?
私は舅が現金派で銀行のキャッシュカード以外使わないのを知っていた。
以前クレジットカード派の姑と、財布の中に札が入っているのが安心するとか、支払う時に札を財布から出す方が格好が付くと話していた事がある。
でも今の舅はお金を持っていない筈なのに。
普段の隠れて買う酒代程度であれば、舅の小遣いでもなんとかなっているだろうが、あれほどの物を買っていれば足りるはずがない。
紙袋に一緒に入っていた納品書やカタログに記載されていた金額を見ても、相当な額になる。
そして舅のクローゼットには、高価な酒の瓶が空瓶も含めて何本も入っていた。
帰宅した夫に箱の中身と金額の事を話し、部屋のいたる所にあった紙袋にクローゼットの酒瓶の事も話した。
夫は絶句したが、私が一番聞きたかったのは別にある。
私は男兄弟の中で育ち、小さい頃からほとんど男ばかりの道場で武道を習っていたので、エロ本的な事にはショックは無い。
「あぁ、そう言えば舅も男だったんだ」って程度だ。
私が聞きたかった事は、舅がなぜそんなに買う事が出来るお金を持っていたか、だ。
以前舅姑の通帳を確認した時に、舅が夫に空の通帳を見せてそのまま夫が預かる事になった。
そして夫から舅に小遣いを渡す事になっていたので、そんなに高額を渡しているはずがない。
「ちょっと聞くけど...、お義父さんの通帳ってあんたが持ってるんだよね?」
「いや、親父が持ってる...」
「えっ!? なんで?? そしたら年金の通帳も?」
驚く事に、夫は通帳を預かっていなかった。
「預かっとくって言うたやん! えっ? そしたらあの後ずっとお義父さんに渡したままやったん?」
「だって親父は認知症でも無いやろ!? 認知症でもない親父から通帳取り上げろって言うんか!」
「それでこのざまか!!」
税金やマンションの管理費などを引いても、2ヶ月に1度入って来る60万円近い年金を舅は自由にしていたと言う事になる。
私から責められたからか、夫は舅の所に行って怒鳴り散らし、通帳を取り上げてきた。
「出して!!」
夫に手を差し出して通帳を出すように言う。
嫁が舅姑の通帳を管理すると言うと「狙っている」と思われるのが嫌だったので今まで言わなかったが、もうそんな事は言っていられない。
夫は渋々私に通帳を出し、すぐさま確認すると、なんと今まで入って来ていたはずの年金が全く残っていなかった。
それ以上に私が驚いたのは、全く無いと聞いていた預貯金だったのに、数冊の通帳の中にあった一冊の定期預金通帳に100万円の定期があり、それが先月解約されていた事だった。
「親父がこんなアホやったとは...」
そう言う夫に向かって私はこう言った。
「一番アホなんはあんたやで。」
続く
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