アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:いったい何を...⁉ 目撃してしまった「白昼堂々、広場のゴミ箱を漁る舅の姿」/かづ
長年の習慣や癖(へき)や嗜好はなかなか変えられない。
舅のアルコールにしても同じだった。
どうしてもやめられないのであればと医者から許可も貰い、カロリー内で1杯だけならと晩酌を付けていたが、それでも足りないかったのだろう。
私が風呂掃除やベランダで洗濯物を干している時、また姑を連れて散歩に行っている時を見計らっては、台所の洗った食器を入れてあるかごの中のコップでウイスキーを飲み、水でサッと流してまたかごに戻していた。
私は梅酒を舐める程度にしか飲めないので、アルコールの臭いがすぐ分かる。
台所に入るとプンとするアルコールの臭いにすぐ気が付き、一つだけ水滴が付いているコップを手に取るとアルコール臭がまだ残っていた。
食器洗いなどした事が無い舅には、水洗い程度で痕跡を消せると思っていたのだろう。
足の悪い舅の手が届かない、脚立に乗ってしか取り出せない棚に酒を隠したりしたが、そうすれば今度は散歩に行った先のコンビニでウイスキーの小瓶や缶ビールを買って来て隠れ飲む。
訪ねてくれる友達も、連絡を取り合う友達もいない舅に、散歩も行くなとは言えない。
かと言って、毎日私が散歩について行く訳にも行かない。
それに加えて、お金の管理だ。
私は以前夫に、一人っ子なのだから子供としていざと言う時の事を考えて確認しておくようにと言った。
その事から、舅と姑には貯金がほとんど無いと言う事が発覚した。
関連記事:「金ならたんまりあるから面倒はかけん!」そう豪語していた姑の実際の貯金額は.../かづ
数日後、買い物から帰ると玄関に舅宛てに荷物が届いていた。
スーパーでトイレットペーパーが入っているような大きなダンボール箱だった。
どかせようとすると物凄く重い。
リビングに買い物を持って入ると、舅がテレビを見ていた。
私が帰ったのに気が付いて、舅が玄関の荷物を舅の部屋に運んでおいてくれと言う。
かなりの重さだったので、ぎっくり腰持ちの私は気を付けて少しづつ移動させながら舅の部屋に運び込んだ。
荷物の差出人は東京の新宿からで、舅からは聞いた事の無い名前だったが、東京に知り合いでもいたんだろうとその時は気軽に考えた。
2~3日後の事、舅は散歩に行く時に玄関の戸締りをいつも忘れるので見に行き、鍵を閉めた時にふと舅の部屋の戸が開いたままになっているのに気が付き、戸を閉めようとしたら先日の箱の蓋が開いているのが目に入った。
人の部屋を覗き見るのには気が引けたが、あんなに大きな箱に何が入っていたのか気にならないは嘘になる。
箱の中には...。
ビデオテープが数十本と、色とりどりの箱が数箱とアダルト雑誌がギッシリと入っていた。
ビデオテープにはタイトルは無く、番号のシールだけが貼られていた。
その理由はすぐ分かった。
コピー用紙が数枚ホチキスで止めてあり、カタログの様だった。
カタログには番号とタイトルがずらりと並び、それがあのテープの物だと分かった。
中に入っていた箱はと言うと全てアダルトグッズで、明細書は10万円近かった。
そこでハッと気が付いて、改めて差出人を見た。
差出人の名前は「浦秀男」となっていた...。
続く
【次のエピソード】舅の部屋から続々と出てくる「隠しお宝」。その購入資金は一体どこから?/かづ
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