巷にあふれる薄毛・抜け毛に関する噂の真偽を直撃
実際にリアップの新商品を体験し、期待がグンと高まったところで、日常生活のなかで気になる薄毛対策の「ウソ・ホント」について、阿部さんに読者の代わりに質問する時間をいただきました。
──帽子をかぶると髪が薄くなると聞きますが、帽子が頭皮に悪影響を及ぼすことはありますか?
阿部さん:基本的には帽子を長くかぶっていると冬でも蒸れてしまいますが、その状態は頭皮にはあまり良くないことだと理解しています。頭皮には常在菌という菌がいて、普段は頭皮環境を整える衛生上の働きをしてくれています。でも、帽子をかぶって頭皮が蒸れて過剰に繁殖してしまうと、頭皮に炎症を起こしてしまうことがあります。それで、抜け毛が増えるという悪循環に繋がってしまう可能性はあります。ただ一方で、紫外線から頭皮を守るために、帽子はあった方が良いです。長時間かぶりっぱなしでいるのではなく、適度に帽子を脱いで風を通してあげると良いと思います。
──インターネット上でたびたび湯シャン(シャンプーを使わず、お湯だけで髪や頭皮を洗うこと)が話題に上がりますが、本当に頭皮に良いのですか?
阿部さん:科学的な根拠としてはケースバイケースですが、熱湯で洗うのは頭皮に対してダメージを与えてしまうのであまり良くはないでしょう。しかし、中にはシャンプーに入っている界面活性剤などの洗浄成分が肌に合わず、炎症を起こしてしまうという方もいます。そういった場合は湯シャンも良いのかもしれませんが、噂されているほどの根拠はないと思っています。
──セルフで行う頭皮マッサージに薄毛対策の効果は期待できますか?
阿部さん:頭皮に限らず、マッサージをすると血行が良くなりますよね。毛根のある皮下組織には毛細血管が存在しており、そこから栄養が補給されていくので、頭皮マッサージを行うことは非常に良いと思います。ただこれも頭皮を傷つけないということが前提です。強くマッサージしすぎない、爪を立てて行わないといった注意は必要になります。
──飲酒が髪や頭皮に良くないというのは本当ですか?
阿部さん:程度によると思います。適度に召し上がっていただく分には全身の血行が良くなるので頭皮にも良いと考えられますが、過度な飲酒は逆に血行不良になり、眠りが浅くなってしまいます。成長ホルモンは寝ている間に活発になるので、質の高い睡眠をとることは薄毛対策としても大切です。当然、睡眠の質が低いと髪以外のところにも影響はありますが、髪や頭皮にも良くありません。
──ダイエットは頭皮や薄毛に影響しますか?
阿部さん:ダイエットによるストレス、生活習慣や食習慣の乱れというのは、やっぱり髪にも影響してくると思っています。これも先ほどのお酒と一緒で過度なダイエットは良くないです。ただ、ダイエットの中でもロカボ(糖質制限)に関して言うと、糖質だけをカットすることはそこまで影響がない気はします。基本的に髪に良い成分というとタンパク質やミネラル、亜鉛が良いと言われていますが、栄養のバランスが重要だと思います。
世間で噂されている薄毛・抜け毛対策については、やはりウソとホントが入り混じっているようです。生活習慣や食習慣をあらため、頭皮マッサージで血流促進と睡眠の質を高めて成長ホルモンを活性化させることが、セルフでできる薄毛・抜け毛対策なのかもしれませんね。
薄毛・抜け毛がある限り、研究開発は絶え間なく続く
1999年に日本初の「発毛剤」を世に送り出してから、薄毛・抜け毛に悩む男女のために日々研究と改良が重ねられてきた「リアップ」。最後に「今後も皆さんの信頼に応えていきたい」と話してくれた阿部さんのような研究者がいる限り、その進化は続いていくに違いありません。