「帽子をかぶると髪が薄くなる?」10月20日は頭髪の日! 気になる「薄毛・抜け毛対策」を大正製薬の総合研究所で聞いてきた【潜入レポート】

鏡を見て「もしかして......、髪が薄くなってる?」と驚くことはないですか? もしかしたらそれは「壮年性脱毛症」かもしれません。20歳から79歳の男性を対象に行われたある調査 (大正製薬調べ)では、薄毛・抜け毛に悩むと答えた人の割合が約62%に上るなど、多くの人が抱える頭髪の悩み。ところが、いざ薄毛・抜け毛対策をしようにも、ネット上にはさまざまな噂が飛び交い、結局何をしたら良いかわからないということも多いはず。そんな読者に代わって、日本初の発毛剤「リアップ」を開発するなど、ヘアケア研究のトップランナーである大正製薬の総合研究所に潜入し、製剤第3研究室開発1グループマネージャー・阿部晃也さんに発毛剤の有用性や正しい使用方法、薄毛・抜け毛対策の「ウソ・ホント」までたっぷり伺ってきました。 

(取材・文=安藤康之 撮影=島本絵梨佳)

「帽子をかぶると髪が薄くなる?」10月20日は頭髪の日! 気になる「薄毛・抜け毛対策」を大正製薬の総合研究所で聞いてきた【潜入レポート】 大正製薬 総合研究所
埼玉県さいたま市にある、大正製薬の総合研究所に潜入!

発毛成分の発見は偶然の産物だった

突然ですが、発毛剤と育毛剤の違いはご存じですか? どちらも何となく髪に良さそうなイメージがありますが、両者にははっきりとした違いが存在します。まず、「発毛剤」は20歳以上の壮年性脱毛症(通常よりもヘアサイクルが短くなることで起こる抜け毛)の方を対象にした医薬品で、科学的なエビデンスに基づき、根拠を持って新しく発毛させる効果があると認められているものを指します。

一方、「育毛剤」は薄毛の原因物質の生成を防ぎ、これ以上の抜け毛や薄毛を防ぐ対策に効果がありますが、ミノキシジルが配合されていません。

では、なぜ発毛剤は髪が生えるのでしょうか。それはミノキシジルという発毛成分が含まれているからです。もともとは高血圧治療の内服薬の成分として1960年代に米国のアップジョン社(現ジョンソン・エンド・ジョンソン)によって開発されたミノキシジルですが、被験者に体毛が濃くなるという副作用が偶然発見されました。そこで、頭皮に塗る外用剤として開発が進められたというのが、発毛剤の歴史になります。

そして、日本初の発毛剤として1999年に登場したのが大正製薬の「リアップ」で、2023年10月20日には6代目となる「リアップX5チャージ」が登場。今回、中心となって開発を推し進めた阿部晃也さんは、従来品との違いを新配合の育毛サポート成分・パンテノールだと言います。

 

この記事に関連する「暮らし」のキーワード

PAGE TOP