日に日に秋の風が吹き、本格的な衣替えの季節になりました。クローゼットにぎっしり詰まった洋服を見てつい億劫になりがちですが、使いやすいクローゼット作りに挑戦してみませんか。上手に収納している達人の実例も参考にしながら、あふれる洋服のしまい方を整理・収納コンサルタントの大熊千賀さんに教えてもらいました。
前の記事「クローゼットと寝室の「分散収納」で洋服のはみ出しにさようなら!/洋服のしまい方(3)」はこちら。
着ない服は上手に処分しましょう
クローゼットやたんすに洋服がいっぱい。でも、実はもう着ていないものも多いのでは? 思い切って手放せば、収納も気分もすっきりします。
ただ捨てるのではなく、無料のリサイクルを利用したり、寄付や支援したりする方法もあります。
「処分上手になると洋服の量をコントロールでき、持ち物も把握しやすくなりますよ!」(大熊さん)
こんな洋服は処分の対象です!
1 毛玉や擦れがある
2 自分に似合わなくなった
3 肩パッド付きなど肩が古い
4 サイズが小さい
5 同じ色、形の服が何枚もある
こんな処分の方法もあります!
◆無料リサイクルを利用する
可燃ごみに出す以外にも、自治体や衣料メーカー、ショップなどで回収や引き取りをしてもらえるケースが増えています。無料の場合が多いので、まずいちばん身近な処分法として活用してみましょう。
[自治体の場合]
古布として資源ゴミに出す、自治体、町会などの拠点回収やリサイクル施設に持っていくなど、方法はさまざま。不明な場合は、お住まいの各自治体に問い合わせてみましょう。
[企業の場合]
衣料メーカーやショップなどが回収するサービスも増えています。そのショップの商品のみや、他のブランドもOK など、ルールはそれぞれ。古着を持ち込むと、クーポンなどをもらえる場合も。
◆買取を依頼する
「まだ着られるのにもったいない」と思ったらリサイクル店を利用してみるのも方法。直接持ち込む他、店舗へ送る宅配買取、自宅での出張買取(エリア限定)などがあります。買取OK の衣類は各店によって違うので、問い合わせて確認してください。
[エコリング]
全国に83 店舗あり、店頭、宅配、出張、LINE(※無料でメッセージが送れる携帯電話のアプリケーション)査定にて買取可。ノーブランド品(店頭か出張買取のみ)やシミありなど他店で断られたものもOK。電話0120-611-511(11~ 18 時、不定休)
◆支援をする
まだ着られる洋服を処分しながら、社会貢献もできるのが古着の寄付。処分したい洋服が大量にあったり、思い入れがあったりするなど手放すには忍びない...などの場合におすすめ。古着が誰かの役に立つ、うれしい方法です。
[ふくのわプロジェクト]
指定先に衣類を送付(送料本人負担)、または持ち込むと、専門企業が買い取り、収益金がパラリンピック競技団体に寄付され、選手や団体を応援できます。主催・運営は産経新聞社。電話03-3275-8656
[古着ボックス]
キットを購入し、衣類や服飾品を詰めて送ると、その代金で開発途上国に子どものためのポリオワクチン10人分が届きます。衣類などは発展途上国で安く販売され、現地の雇用促進にもつながります。
取材・文/佐藤由香、堀井明日香