日に日に秋の風が吹き、本格的な衣替えの季節になりました。クローゼットにぎっしり詰まった洋服を見てつい億劫になりがちですが、使いやすいクローゼット作りに挑戦してみませんか。今回は収納の達人Sさんの実例を参考にしながら、あふれる洋服のしまい方を整理・収納コンサルタントの大熊千賀さんに教えてもらいました。
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前の記事「「手作り仕切り」と「薄型ハンガー」で一気に取り出しやすい収納に/洋服のしまい方(2)」はこちら。
クローゼットと寝室を上手に使って収納
おしゃれが好きで人一倍洋服を持っているSさん。ですが、クローゼットはすっきり。その秘訣は、使用頻度に合わせて収納場所を分けていることにあります。
「クローゼットはいま着る服だけ。一度着た服の一時置き場、季節外の服は寝室に収納し、クローゼットの一極集中を防いでいます」
引き出しの中は高さをそろえて立てる、パンツはブティックのように重ねるなど、取り出しやすい工夫も見事です。
スペース使いの達人!
Sさん
3年前にリフォーム済みの中古マンションを購入し、衣類収納をリセット。分散収納であふれないように工夫している。
【ポイント1】
"長さ"だけがルールです
収納のルールは長さ別に納めるだけ。丈の短い服の下は衣装ケースなどを入れて、空間をムダなく活用しています。
【ポイント2】
トップスは厚みによって立てる&重ねる
薄手の服は畳んで立て、厚みのある服は重ねて。真夏や真冬の服は寝室のベッド下にしまい、分散収納しています。
【ポイント3】
服の一時置きにハンガーラックを活用
一度着た服やすぐに洗わない服などは、寝室にあるハンガーラックに一時置き。定位置を作り、リビングのちょい置きを防いでいます。
【ポイント4】
綿パンツは畳んで重ねると一目瞭然
引き出しにしまうより、畳んで重ねるブティック方式が断然ラク、とSさん。手が届きやすいクローゼットの上段に収まる量をキープ。
◎大熊さんからのアドバイス
右寄せルールで着ていない服が見つかります
Sさんはクローゼットの服をもう少しすっきりさせたいとのこと。方法としては、いったん丈別にしまうルールをやめ、着た服を右(または左)側にかけてみてください。すると左側(または右)には着ない服が残っていくので、それらをクローゼット以外の場所にしまうようにするとすっきりしますよ。
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取材・文/佐藤由香、堀井明日香 撮影/hana