ひどい痛みで指が曲がらない、関節が太くなった、指の形がおかしい...。それらの症状、もしかしたら「へバーデン結節」かもしれません。患者数350万人以上とも言われる「へバーデン結節」ですが、原因自体はまだ解明されておらず、手指の痛みをそのままにしてしまっている人も少なくないそう。そこで今回は、麻酔科医・富永喜代先生による著書『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』を紹介。具体的な症状や対処方法、自分でできる痛みをやわらげる治療メソッドなど解説していきます。
※本記事は富永喜代著の書籍『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』から一部抜粋・編集しました。
【最初から読む】ひどい手指の痛み...もしかして「ヘバーデン結節」かも? 痛みを和らげる方法をチェック
【お悩み】手が痛くて包丁が使えない
カット野菜や冷凍野菜を使う
カレー用や炒め物用セットなど、最近は用途に応じたカット野菜がバリエーション豊富に売られています。冷凍野菜も使いやすいサイズに切られているものが多くて便利。これらを大いに活用して包丁を使う手間を省きましょう。
【お悩み】硬い野菜を切るのがつらい
かぼちゃはレンチンしてから
硬いかぼちゃは普通の人でもカットするのはひと苦労。あらかじめカットしてあるものを買うのが得策ですが、頂き物をした場合などは、初めにレンジでチンして少し軟らかくした状態にすると、だいぶ切りやすくなります。
【お悩み】包丁を長時間使うのがつらい
ピーラーを活用する
野菜は包丁を使って切るより、ピーラーのほうが手指にかかる負担はずっと軽くなります。野菜の皮むきだけでなく、千切りキャベツやゴボウのささがきも、ピーラーを使えば簡単。ニンジンのラペサラダなどおしゃれな料理もできます。
【お悩み】冷たい水で米を研ぐのがつらい
無洗米を使う
冷たい水を使っての米研ぎは、手指の痛みを増幅させます。研がずにそのまま炊くことのできる無洗米に切り替えましょう。もしくは泡立て器を使ってかき混ぜるように洗うという方法も。手指が水に触れないだけでも負担は軽減します。
【お悩み】フライパンをあおると手首が痛む
調理法にこだわらない
炒め物でフライパンをあおる動作は、手首に大きな負担をかけます。木べらなどで混ぜ炒めしましょう。また同じ食材を使ってもメニューを煮物や蒸し料理、オーブン料理にすれば、それだけで調理がだいぶ楽になるものです。
【お悩み】料理すること自体がつらい
ときには出来合いの惣菜を活用
あまりの痛さで料理をする気力も起きない......。そんなときは思い切って出来合いのお惣菜に頼りましょう。デリバリーサービスを活用するのもあり。がんばれない日があってもOK。自分を休ませてあげることも大切です。
【お悩み】缶切りで缶詰を開けるのがつらい
プルトップの缶詰を活用
缶切りを使って缶詰を開ける作業は、手指に大きな負担をかけるもの。缶詰を買う場合は、プルトップタイプのものを選びましょう。近頃人気のサバ缶など、開けるだけでおかずになるようなものなら、料理の手間も省けます。
【お悩み】食器洗いがつらい
食洗機を導入する
食事のたびに家族が使った分の食器を洗うのは大仕事です。可能であれば食洗機の導入を考えてみてはいかがでしょう。手を水に浸けながらこすり洗いをする、という作業から解放されるのであれば、一考の価値ありです。
【お悩み】掃除機をかけるのがつらい
ロボット掃除機や粘着式クリーナーを
使う器具を軽いものにするだけでも、負担はだいぶ軽減されます。持ち運びに便利な軽量タイプの掃除機や柄の長いタイプの粘着式クリーナーがおすすめ。もちろん勝手にお掃除してくれるロボット掃除機があれば最強です。
【お悩み】買い物で重い荷物を持つのがつらい
スーパーの宅配サービスを使う
どんどん便利になっている各種サービスを活用しない手はありません。一定金額以上の買い物をすれば無料で自宅配送してくれるスーパーも増えています。ネットスーパーを使えば買い物に行く手間さえ省くことが可能です。