スマホの「片手持ち」はNG⁉ 手指への負担を減らす「スマホの正しい持ち方」と「NG例」

ひどい痛みで指が曲がらない、関節が太くなった、指の形がおかしい...。それらの症状、もしかしたら「へバーデン結節」かもしれません。患者数350万人以上とも言われる「へバーデン結節」ですが、原因自体はまだ解明されておらず、手指の痛みをそのままにしてしまっている人も少なくないそう。そこで今回は、麻酔科医・富永喜代先生による著書『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』を紹介。具体的な症状や対処方法、自分でできる痛みをやわらげる治療メソッドなど解説していきます。

※本記事は富永喜代著の書籍『全国から患者が集まる麻酔科医の へバーデン結節・手指の痛みの治し方』から一部抜粋・編集しました。

【最初から読む】ひどい手指の痛み...もしかして「ヘバーデン結節」かも? 痛みを和らげる方法をチェック

スマートフォンは毎日手放せないからこそ
持ち方を工夫しましょう

私たちにとって、今やスマートフォンは仕事でもプライベートでも欠くことのできない重要なツールとなっています。

電車やバスの中ではほとんどの人がスマートフォンを手にしていますし、トイレやお風呂にまで持ち込む人もいるほどです。

みなさんは普段、スマートフォンをどのように操作しているでしょうか。

下のNGの写真のように、片手で持ってその手の親指で操作している人は要注意。

【GOOD!】

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画面を見るときは、目線の位置まで上げるようにしましょう。

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【NG !】

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この操作法は手指に大きな負担をかけています。

肩の関節は球のような形状で、いろいろな動きができるようになっています。

これに対して指の関節は、まっすぐ曲げたり伸ばしたりするためのもので、ねじったり回したりする動きには対応しにくいという特徴があります。

そのためスマートフォンを持った手の親指で画面を操作することは、親指の付け根の関節などに大きな負担をかけることになります。

また最近、スマートフォンは画面が広く、大型化している傾向にあり、女性の小ぶりな手では扱いにくく、手指にかかる負担もさらに大きくなっています。

手指や手首に負担をかけないために、スマートフォンはなるべく両手を使って操作するようにしましょう。

スマホリングをつけて持ちやすくするのもいいでしょう。

またうつむき姿勢での操作は、首にかかる負担も大きくなり、「スマホ首」とも言われるストレートネックの原因になることも。

なるべく目線の位置まで上げて操作するように心がけることも大切です。

へバーデン結節は、手指を日常的に酷使することもひとつの要因と考えられている疾患です。

スマートフォンを四六時中手放さず、使い過ぎによって発症するようなことのないように、十分気をつけてください。

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※この記事は『全国から患者が集まる麻酔科医のへバーデン結節・手指の痛みの治し方』(富永喜代/KADOKAWA)からの抜粋です。

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