朝のひじ湯を一日の始まりのルーティーンに導入しましょう
へバーデン結節になると、朝に手指の痛みやしびれが悪化しやすい傾向があります。
そのため、10秒神経マッサージとともにおすすめしたいのが、「朝のひじ湯」です。
ひじまでお湯につけてしっかりと温め、血行をよくするというものです。
よく温まると血行が回復し、痛みがやわらいで、筋肉も柔らかくなるため手指も動かしやすくなります。
やり方は、テーブルに深めのバケツを置き、39~40℃くらいの湯でたっぷり満たします。
ゆっくりと腕を入れひじまで湯に浸けて、5~10分ほどの時間をかけてひじから下の腕を温めます。
このとき、気をつけたいポイントはふたつ。
ひとつ目は、洗面器ではなく、深めのバケツを必ず使うこと。
浅めの洗面器ではすぐに湯の温度が下がってしまい、しっかり腕を温めることができません。
必ず深めのバケツに、湯をたっぷりと張って行ってください。
ふたつ目のポイントは、温め終わったあと、しっかりタオルで拭くこと。
水にぬれたままだと、水滴が蒸発するときに皮膚の熱も一緒に奪ってしまうので、せっかく温めた腕、手指が冷えてしまいます。
しっかり乾かしたら、ハンドクリームを塗って、保湿しておくことも忘れずに行いましょう。
温かい湯に浸かるとリラックス効果もあるので、朝の連続ドラマを見ながらや好きな音楽を聴きながらなど、脳も一緒にリラックスさせてはいかがでしょうか。
手指が動きやすくなると同時に、気持ちも楽になるので、一日が始まる前にメンタルケアもできてしまって一石二鳥です。
憂鬱になりがちな寒い冬の朝などに取り入れれば、手指も動きやすくなるうえ、気分も上向き、今日も一日がんばろうという気分になれそうです。
家事は上手に手を抜くことが大事です!
手や指に痛みを感じていると、日常生活の中でのさまざまな動作がつらいものになります。
特にこまごまとした作業の多い家事は、いわばつらい動作の集積。
包丁で野菜を切る、冷たい水で米を研ぐ、掃除機を持って部屋を移動する......。
どれも手指や手首に大きな負担をかける動きです。
それでも「家族に迷惑はかけられない」という責任感や義務感から、痛みを我慢して無理やりがんばったり、できて当然のことができない自分に対して苛いら立だちを感じたりして、ストレスや精神的苦痛を募らせてしまう人が多いのも事実です。
これでは自分を追い詰め、痛みはさらにエスカレートしてしまいます。
つらいときは、手を抜く自分を許してあげましょう。
家事はちょっとした工夫で手間を大きく減らせることも多いもの。
手指への負担と同時に精神的な負担も軽くすることが、痛みをやわらげるのに役立つのは言うまでもありません。