加齢のせいだと思われがちだった手指の病気。いまでは長引く痛みがある部位に通常とは異なる病的な血管が増えていることが分かっています。手指のしびれやこわばり、痛みなどを経験したことがある人は必見! 今回は、オクノクリニック総院長 奥野祐次先生に「血流を整えて痛みを改善する方法」について伺いました。
長引く痛みは不要な血管のせい?
手指のしびれやこわばり、痛みなどをこれまでに感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
手指の病気には、推定患者数が300万人といわれるへバーデン結節をはじめ、ブシャール結節や母指CM関節症、ばね指、手根管症候群などがありますが、これまでは、病院で相談しても「年のせいだから付き合っていくより仕方ない」といわれることが少なくありませんでした。
「手指のトラブルの中で長引く痛みがある部位では、通常と異なる病的な血管が増えていることが分かっています。この病的な血管にアプローチすることで、つらい症状は改善できます」と、奥野祐次先生。
加齢のせいだと思われがちだった手指の病気。
痛みや腫れの原因を知り、最新治療とセルフケアで快適な生活を手に入れましょう。
●ばね指
手のひら側にある腱が炎症を起こし、指の曲げ伸ばしに支障が生じます。曲がったままの指を無理に伸ばそうとすると、指がばねのようにカクンと跳ね上がることも。
●手根管症候群
親指から薬指の半分(中指側)にしびれや痛みが出現。手を振ったり、曲げ伸ばしをすると症状は和らぎます。進行すると、親指の付け根の筋肉がやせてくることも。
●へバーデン結節
指の第一関節に、腫れや変形とともに痛みが出ます。症状は基本的に、人さし指、中指、薬指、小指の4本に現れますが、まれに親指に出る人も。
●ブシャール結節
指の第二関節に、腫れや変形、痛みなどが起こります。症状や進行の仕方、治療、セルフケアは、へバーデン結節とほぼ同じです。
●母指CM関節症
「物を握る」「親指をひねる」といった動作で、親指の付け根付近に痛みが出ます。進行すると、この付近が膨らんできて親指が開きにくくなることもあります。
諦めなくて大丈夫一緒に解決しよう!