自分に厳しく相手に甘い、急に爆発してドン引きさせる・・・あるあるな人は知っておきたい「人間関係構築のプロセス」

人と一緒にいるのが疲れる、人付き合いが苦手など対人関係に悩みを抱えていませんか。自身も極度の人見知りという午堂登紀雄さんは「外交的な付き合い方が苦手でも生きていける」といいます。そんな午堂さんの著書『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(すばる舎)から、口下手や人見知りでも無理せずコミュニケーションができ、孤独すらも楽しむコツを連載形式でお届けします。

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怖れず言うクセをつける

内向的な人は、自己主張できない傾向があります。

これを言ったら相手が気分を害するのではないか、嫌われるのではないか、などと過剰に気を遣うあまり、断ったり要求をしたりするのが苦手なのです。

それに、自分に厳しく相手に甘いところがあります。

たとえば他人からの主張は受け入れるにも関わらず、自分が言うと相手に負担をかけてしまう、迷惑をかけてしまうなどという思い込みも強い。

だから言いたいことがあっても言えない。

そのため、本意ではないのに断れずに引き受け、ストレスをため込んでしまったり、「そうじゃない」「自分はこう考えている」と主張したい意見も引っ込めて、あとで悶々としてしまったり、ということが起こりがちです。

そういう小さな欲求不満が溜まりに溜まって、ちょっとした出来事で爆発してしまい周囲を引かせる、あるいは人間関係を壊してしまうということにもつながりかねません。

特に男女の関係でよくあることですよね。

こうした事態を避けるためにも、できるだけ自分の意見を口にする習慣を身につける必要があります。

本音を言うメリットを知る

人付き合いするときは、ある程度、本音を言って付き合わなければ望ましい関係にはなりません。

たとえば、あまりにペコペコ平身低頭で接してくる人や、いつもきれいごとばかり言う人がいたらどう思うでしょうか。

何を考えているのかわからず、薄気味悪いですよね。

それと同じく、相手の感情に配慮するあまり反論もせず、始終、自分の気持ちを押し殺していると、相手は「この人、何か隠しているんじゃないか」と警戒し、相手も本音を出せません。

人間ですから、意見がぶつかったり葛藤が起きたりすることは必ずあります。

そうした場面を全て回避し続けていると、相手もあなたの本音を知らないまま、付き合い続けることになりますから、いずれお互いに行き詰まり、関係は破綻するでしょう。

たとえ気が合わなかったとしても、それは仕方ありません。

お互いに違う感じ方や価値観の持ち主だとわかったほうが、無理して付き合わなくてすむというものです。

本音を言えないという人は、無意識のうちに「相手との関係よりも、目先の摩擦を避けるほうを優先したい」という自分本位の発想が根底にあるのです。

こうした考え方を頑なに持ち続けている限り、人付き合いの悩みに苦しむことになります。

なので、勇気を出して、少しだけ腹をくくりましょう。

一生、本音を言わずにやり過ごすことはできません。

それに自分の価値観や感じ方、思いが相手に伝わることで、相手も自分の考えを伝えてくれます。

すると、お互いに同意できること、できないことが明らかになります。

共感と非共感の部分、不満なところや要望が明確になれば、それをどう修正すれば受け入れられるか、スルーできるのかできないのか、お互いに歩み寄ることが可能となります。

そしてそれを乗り越えていく過程で関係も深まっていく。

これが人間関係構築のプロセスです。

【最初から読む】「内向的なタイプ」を受け入れて、逆らわずに生きていく姿勢が大切

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自分に厳しく相手に甘い、急に爆発してドン引きさせる・・・あるあるな人は知っておきたい「人間関係構築のプロセス」 人見知り.jpg気後れしない対人関係の築き方や孤独を楽しむ方法など42のメソッドが全7章で解説されています

 

午堂登紀雄(ごどう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。現在は、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズと株式会社エデュビジョンの代表取締役を務める。『孤独をたのしむ力』(日本実業出版社)など著書多数。

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『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』

(午堂登紀雄/すばる舎)

人付き合いや人と一緒にいることが苦手という悩みを抱えていませんか。口下手で根暗だと自称する著者もその悩みを個人の特性と捉え、適した環境に身を置き、その悩みを解消しました。本書ではそれを42のコツにまとめ、孤独を楽しみ、人見知りでも苦にならない人との距離感の保ち方などが紹介されています。

※この記事は『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(午堂登紀雄/すばる舎)からの抜粋です。
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