「人見知り」がラッキーな時代に!? デジタル時代で輝きを増す「内向的な資質」とは

人と一緒にいるのが疲れる、人付き合いが苦手など対人関係に悩みを抱えていませんか。自身も極度の人見知りという午堂登紀雄さんは「外交的な付き合い方が苦手でも生きていける」といいます。そんな午堂さんの著書『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(すばる舎)から、口下手や人見知りでも無理せずコミュニケーションができ、孤独すらも楽しむコツを連載形式でお届けします。

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時代が求める内向的な資質とは

そもそも弱みや欠点というのは相対的であり、環境や立場を変えると強みになることがあるのはよく知られています。

たとえば口下手だと人間関係においてマイナスだと考えがちかもしれませんが、一方で誠実でまじめそうな印象を与えることができます。

無口な人がたまに言葉を発すれば重みをもって受け止められるし、寡黙さは冷静さとなり、頭が良さそうとか、落ち着いた人と映ることもあります。

自分とは違う別の生き方を探るのではなく、自分の資質を活かして、自分を活かす道を探るほうがはるかに現実的です。

そして、今後は内向的な人が活躍できる時代が来るのではないかと感じています。

なぜなら、内向的な人の持つ特徴がより望まれる場面が増えているからです。

内向的な人は、メールなどの文章・テキストでのやりとりを好みますが、SNSなど非対面のコミュニケーション手段が主流となるこれからのデジタル時代にはむしろ向いていると考えられます。

会話では論理性がなくても中身が薄くても、勢いや身振り手振りでなんとか乗り切ることは可能ですが、文章になると論理性のなさは露骨に出てしまいます。

もちろん、電話や対面のコミュニケーションを軽視するわけではありませんが、頻度やウエイトはテキストコミュニケーションが優勢で、その重要性はますます大きくなるでしょう。

そう考えると、内向的な人が持つ、「口下手だけど論理的」「自己主張は不得手だけど、人の話をよく聞く」「対面や電話は苦手だけど、メールなどの文章を書くのは得意」という特徴が、より活かせる時代になるといえます。

いまの私も、ほぼノートパソコンだけで完結する生活を送っていますが、自分を活かせる環境が整ってきたように感じます。

たとえば本やコラムのような「書く」仕事は言うに及ばず、クレームや商談なども、ほぼメールで完結します。

あなたの周りでも、かつてのように「とりあえずお会いしましょう」というビジネスパーソンは激減しているはずです。

また、電話で話す時間も頻度も圧倒的に減っていて、仕事でも「緊急以外は電話に出ない」「なるべくメールやチャットで」という人も増えています。

異性関係でも、会えない時間はメールやSNSでやりとりしますが、文面次第では会わずに恋愛関係に持ち込むことだって可能です。

つまり内向的な人は、その持ち味である論理的思考力や文章による表現力を、より錬磨することで、外向的な人に後れを取らないどころか彼らを凌駕する才能を発揮することすら現実味を帯びています。

実際、自閉症の研究で有名なスティーブ・シルバーマンの発表によると、知能の優れた人の約60%は内向型であり、「深く思考する習慣があるから」だといわれています。

いまは非常にラッキーな時代だと思いませんか?

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人見知り.jpg気後れしない対人関係の築き方や孤独を楽しむ方法など42のメソッドが全7章で解説されています

 

午堂登紀雄(ごどう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。現在は、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズと株式会社エデュビジョンの代表取締役を務める。『孤独をたのしむ力』(日本実業出版社)など著書多数。

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『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』

(午堂登紀雄/すばる舎)

人付き合いや人と一緒にいることが苦手という悩みを抱えていませんか。口下手で根暗だと自称する著者もその悩みを個人の特性と捉え、適した環境に身を置き、その悩みを解消しました。本書ではそれを42のコツにまとめ、孤独を楽しみ、人見知りでも苦にならない人との距離感の保ち方などが紹介されています。

※この記事は『「人見知り」として生きていくとと決めたら読む本』(午堂登紀雄/すばる舎)からの抜粋です。
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