実は生活スタイルが異なる? 京都の花街を彩る「舞妓」と「芸妓」の違い

京都の花街で、宴席に花をそえる女性たち。一般的に"舞妓さん"や"芸妓さん"とよばれていますが、その違いを知っていますか? 今回は、知られざる"芸者の世界"をご紹介しましょう。

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「舞妓」は芸妓になるための"見習いの身"!?

5月14日放送の「この差って何ですか?」(TBS系)には、舞妓や芸妓が所属する置屋「しげ森」の若女将・谷口三知子さんが登場。「舞妓」と「芸妓」の違いについて教えてくれました。

「舞妓」と「芸妓」の見た目は、どちらも"おしろい"を塗った顔に"日本髪"。そして美しい着物を身に纏っており、正直見た目だけでは区別がつきません。ではどこに差があるのかというと、じつはキャリアや生活面に大きな違いがあります。

そもそも「舞妓」とは、一人前の芸妓になるための"見習いの身"。中学を卒業してから1年ほどの修行を積んでなる舞妓に対し、芸妓は舞妓を5~6年続けてようやくなれるそうです。

舞妓と芸妓は生活スタイルも全く異なり、たとえば舞妓は置屋で他の舞妓たちと共同生活。その間も着物を着て、髪も日本髪のままで過ごします。ちなみに日本髪は1回結うのに時間と費用がかかる上、髪結い師が少ないので1度結ったら1週間キープしなければなりません。そのため髪は洗わず、寝るときも髪を結ったまま。他にもコンビニやファミレス、映画館、カラオケなど、舞妓のイメージにそぐわない施設の利用も禁止されています。

いっぽう芸妓はひとり暮らしすることが許されており、私生活では髪も服装も全て自由。私服のときに限り、どこで何をしてもOKです。また地毛で日本髪を結う舞妓に対し、芸妓はカツラを着用。芸妓の髪型は髪の長さをかなり要するため、カツラの着用が認められました。


舞妓はいつもどんな1日を送っている?

番組終了後、ネット上では「舞妓さんには規律がいっぱいだね」「芸妓さんに比べて、生活がかなり制限されてる気がする」「芸妓までの道のりは大変だなぁ」といった声が続出。中には「舞妓の1日ってどんな感じなんだろう」などの疑問の声も。そこでここからは、舞妓の1日を探っていきましょう。

「公益財団法人京都伝統伎芸振興財団」公式サイトでは、"舞妓の1日"の紹介ページを掲載。公式サイトによると舞妓の朝は8~10時頃から始まり、10時以降に女紅場や歌舞練場で舞踊などの稽古を行います。16時頃まで厳しい稽古に励み、稽古を終えると遅い昼食タイムへ。18時までは2時間ほどのフリータイムとなり、過ごし方は人によって思い思いです。

18時以降はお座敷に入り、そのまま宴が深夜に及ぶこともしょっちゅう。お座敷は毎日行われ、就寝が午前1時を回ってしまうことも。舞妓の1日はイメージ通り、かなりハードのようですね。

想像を遥かに超えた苦労と努力を積んでいる「舞妓」と「芸妓」。京都に足を運んだ際には、ぜひその姿を一目拝んでみてはいかが?

文/藤江由美


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