働かない若者を指す言葉「ニート」。厚生労働省の公式サイトによると、15~34歳までの人で家事・通学・就業をしない人を「ニート」と呼ぶそうです。できれば自分の子どもはニートと無縁であってほしいところですが、現実はそう甘くない様子。つい先日も、「周りにニートの子どもが多い...」という話題が注目を集めました。
「なぜニートはこんなにも多い?」という疑問に世間が物申す!
「子どもたちが成人し、趣味を楽しむ年齢になりました」と語る女性には、1つ気になることが。というのもママ友たちの子どもが、決まって1人は"ニート"だというのです。他の兄弟姉妹は働いているのに、なぜかそのうち1人はニート。彼女の友人だけかと思えば、他の知り合いも「私の周りもニートが多い」と発言しています。
「なぜこんなにニートは多いの?」と疑問に思う彼女に対し、世間からは様々な見解が殺到。例えば「うちもまさにその通りです」と語るAさんには、息子と2人の娘がいます。3人のうち2人は無事に自立するものの、次女だけは就職してから僅か3カ月で退職。そこからずっとニート生活を続けている状態です。
Aさんは今回の件について、「子どもの辛い姿を見るより、自分が働いた方がいいと思ってしまう」「ある意味『親の弱さ』のせい」とコメント。彼女のように「ニート=親のせい」と考える人は多いようで、他の人の意見にも「親に問題があると思う。親がニートを容認してしまい、子どもを甘やかしすぎてる」「原因は色々あると思うけど、1番は親の教育かな」といった声が。
その他にもネット上では、「働かなくても生活できてしまうんだろうね」「口うるさくない親・お小遣い・自分の部屋が揃う家庭環境では、ニートなんて簡単に生まれる」「そもそも本人は、ニートだという自覚がないのかも」などの意見が上がっていました。
ニート経験のある20代フリーターは"2人に1人"!?
"ニート"について様々な意見が飛び交う中で、「ニートの子どもが多い」と認識している人はかなり多いよう。2018年2月に発表された「ニートに関するアンケート」(「レバレジーズ株式会社」調べ)によると、「ニート経験のある20代フリーター」は回答者876名のうち4割以上を占めています。約2人に1人がニート経験を持っているようですが、ニートを卒業する人は一体どのくらいいるのでしょうか。
同調査では、「ニート経験がある」と答えた人に対して「ニートだった期間」を質問。最も多かったのが「3カ月以内(34.6%)」で、次いで「半年以内(23.8%)」「1年以内(21.6%)」「2年以内(11.4%)」の順に回答が並んでいます。
一方「ニートをやめた理由」について尋ねてみたところ、第1位には「収入」がランクイン。その他の回答には、「世間の目」「周囲に認められたい」「次の仕事が決まったため」「人や社会の役に立ちたい」などが上がっていました。
ニートになる若者が多い一方で、約8割の人が1年以内にニートを卒業している模様。自分の力でニートから脱却できる子どもは多いのかもしれませんね。
あなたの周りに、「ニート」はどのくらいいますか?
文/藤江由美
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