<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くわりん
性別:女
年齢:49
プロフィール:海外旅行が好きな独身OL。
職場の同僚の女性で、上司がいるときといないときで行動ががらりと変わる人がいます。
彼女は、自分の直属の上司がいるときは、パソコンの前で仕事をやっているふりをして、就業時間が過ぎるのを待ちます。あくまでも仕事をやっているふりです。もともと定量の仕事があるわけではない彼女は、パソコンを見ている姿だけでも仕事をやっているふりが通用するのです。
もちろん、見ているパソコンのサイトはブログやショッピングサイト。彼女は、自分が会社で飲む炭酸水等を仕事中にネットショッピングでケース買いをして、定期的に会社に届けさせています。
それなのに、彼女の席は私たち同僚やほかの課の上司の席から少し離れているため、別の課の上司が席に座っている彼女を見ただけなら、十分に仕事をしている風に見えるのです。それを彼女自身も知っているのかわかりませんが、席にいるときは、仕事をしているポーズをとっています。彼女の席には直通の外線電話がかかってくることがあるので、一見本当に仕事熱心に見えてしまう......というのが悔しいところです。
これだけでも十分スゴいと思うのですが、直属の上司が完全に不在になる海外出張時などは、行動自体ががらりと変わります。席にいるときのネット三昧は相変わらずですが、職場から離れて外出する頻度が多くなるのです。
まず、ランチタイムは、まわりに「フライングするけど」と言い残して、普段のランチタイムより1時間も前に外出して、戻ってくるのは私たちと同じランチタイム終了時間です。一人だけたっぷり2時間のランチタイムをとって、満足気味にランチ先から戻ってきます。そして戻った午後はというと、いつものネット三昧です。直属の上司が海外出張で1週間不在となれば、こんなランチの取り方が彼女だけ毎日続きます。
ほかにも、普段通院をしている彼女は、仕事中にその病院に通ったりもします。たまたま通院先が会社から近くのため、1週間に2回も通うこともあります。長い時で1時間半も外出をして、就業時間が過ぎるのを病院で待っているのです。通院帰りのあとは、仕事中に食べるお菓子などを買ってきては、お菓子の袋をガサガサと机の引き出しにしまっています。
直属の上司は、普段自分がいるときの彼女の行動しか知らないため、「仕事をまじめにやっている女性」というように映っているようです。
こんなに裏と表がある人は、彼女がはじめて。それまでの会社でも同じようにしてきたと以前本人が言っていたので、彼女の仕事に対する行動は、この先も変わらないんだと思いました。
自分は自分、と真面目に仕事をしながら、なんだかおもしろくない毎日です。
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