今や当たり前にインターネットが使われる時代。しかしインターネットが身近な存在になったからといって、誰もがパソコンやスマートフォンを使いこなせるとは限りません。つい先日も、「パソコンがどうしても苦手です...」というお悩みが注目を集めていました。
パソコンの苦手意識から将来を不安視...?
パソコンに苦手意識を持っているという女性は、転職する度にしんどい気持ちでいっぱいになります。というのも会社によって使用する専用ソフトが全く異なったり、馴染みのある「Excel」でも知らない機能を使って次々と指示されるため。
昔よりインターネットが普及しているとはいえ、パソコンに苦手意識を持つ人はまだまだ多いようです。実際にネット上でも「がっつりパソコン仕事なんだけど、本当にシステム系が苦手。どうしても覚えられないんだよね...」「Excelの条件付き書式や関数のやり方とかが全くわからない!」「私が触ると何故かパソコンが固まる」「パソコンがエラーを起こした時に、英語で説明文が出てくる。あれ本当にやめてほしい」など、彼女と同様のお悩みが相次いでいました。
さらに、人によって得意不得意もあるようで、「ブラインドタッチはできるが、Excelがさっぱり使えない」「タブレットなら使いこなせるけど、パソコンになると途端にダメになる」といった声も上がっています。
中にはパソコンが苦手すぎて、将来を不安視する人も。今までパソコンとは無縁の仕事に就いていたという40代女性は、現在売り上げをパソコンで算出する仕事をしています。しかし実際は打ち間違えた文字の消し方すら分からず、事態はかなり深刻なよう。
「若い社員たちに質問したら、まるで"生きた化石"のような目で見られた」「周りからどんどん取り残されていく...」と不安を吐露する彼女に対し、「その気持ち、凄いわかる」と共感する人は決して少なくありません。
シニア世代がパソコン教室に通う「目的」とは?
苦手意識を克服するための活路として、多くの人が頼りにしているのが"パソコン教室"。ネット上でも「パソコン教室に通い始めた」との声が多く上がる中、パソコン教室を展開する「株式会社わかるとできる」が面白い調査結果を今年3月に発表しました。
同調査では、2016年4月から2019年2月までの問い合わせデータを集計・分析。シニアのパソコン教室に通う目的について調べてみたところ、2016年度は「趣味」目的で通う人がほとんどでした。しかし2018年度から調査結果は一変し、60歳以上の4人に1人が「仕事」目的としてパソコン教室を検討していることが明らかに。一方大半を占めていた「趣味」目的は、年々減少の一途をたどっています。
さらに内閣府による「高齢者の経済・生活環境に関する調査結果」によれば、"収入のある仕事"に就いている60歳以上のシニア世代は32.9%。仕事をする理由については、半数以上の人が「収入が欲しいから」と回答しているそうです。
老若男女問わず、"パソコンはできて当たり前"という時代はそう遠くないのかもしれませんね。あなたはパソコンに対して、苦手意識を持ったことがありますか?
文/藤江由美
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