1人1台は当たり前の時代になった携帯電話。昨今はスマートフォンの普及によって、より気軽にコミュニケーションがとれるようになりました。しかし「携帯電話は通話できれば十分」と感じている人も多いはず。アラフィフ世代の携帯電話事情は、現在どのようになっているのでしょうか。
操作が難しそうだけどスマホにすべき?
今年9月下旬、50代の女性が"スマホにまつわるお悩み"をネット上に投稿。同世代や上の世代の人たちから様々な意見が寄せられていました。
ガラケーを使い続けているという女性は、"世の流れで"スマホに代えようかと思い立ちスマホにまつわる本を何冊か読破。しかし操作が複雑そうだったため、気後れしてしまったそうです。携帯電話は"家族間の緊急連絡"や"親の安全確認"にしか使用しないという女性は、「スマホに変えるべきか迷っている」と胸の内を告白しました。
この相談にネット上からは、「使い方によると思います。いまの使い方なら無理してスマホにすることはないでしょう」「スマホを2年半ほど使ってましたが、ガラケーに戻しました。理由はメールと通話以外あまり使わないから。あと毎月の料金が高かったです」などの声が。
一方、「60代半ばです。2年前に愛用のガラケーが壊れ、思い切ってスマホにしました。1~2カ月ほどは操作に手こずりましたが、今は使いこなせてると思います」「私も50代です。『スマホは必要ない』と言っていた友人も最近は皆スマホ。初期設定は少し苦労するかもしれませんが、後は慣れが大切かも」といった経験談も。さらに「70歳近い母がスマホ使ってます。思い切ってスマホに代えてしまえば慣れると思いますよ」「私の母は85歳ですが、スマホを使って気になること検索したりネットショップを利用してます」という声も寄せられていました。
50歳以上のスマホ利用率は?
スマホに切り替えるか迷っている人も多いかと思いますが、シニアのスマホ利用率はどのようになっているのでしょうか。昨年7月に「シニアコム」が50歳以上の男女を対象に、「スマートフォンに関するアンケート調査」を実施。シニア世代のスマホ事情が明らかになっています。
まず「現在利用している"携帯電話端末"の種類」について聞いたところ、「スマホ」と答えた人は48.4%、「ガラケー」と答えた割合は41.8%に。「利用していない」との回答は6.0%でしたが、「スマホとガラケー」と答えた人は3.5%もいました。
また「スマホを利用している」人に、「使い始めた理由」を調査。その結果、「簡単にウェブサイトの閲覧が出来るから」という理由が47.9%で1位に。また「家族や周りの人が使っているから」(34.2%)、「メールが利用しやすいから」(32.1%)、「色んなアプリを使ってみたかったから」(25.8%)という理由から使い始めた人も多いようです。
「スマホでやってみたいことがある」と思っている人は、思い切って変更するのもアリなのかもしれません。
文/藤江由美