ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。
【前回】リビングをキレイにキープできる「ゾーン分けとルール化」/ハンカチは5枚あればいい
【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」
よく読む雑誌や本はソファの近くのテレビ台に、100円ショップのケースを使って収納。ケースからはみ出たら、古いものから処分するようにします。(撮影/回里純子)
「ソファには絶対ものを置かない」憲法を作る
テーブルの次は、ソファです。
本来座る場所なのですが、洗濯物、部屋着、コート、バッグ、雑誌などが置かれている場合が多いです。
3人掛けなのに2人しか、もしくは1人しか座れないことも。
なかには、ものに占領されていて、誰も座れなくなっているお宅もあります。
私が提案したいのは「ソファには絶対ものを置かない」という憲法を作ることです。
「憲法なんて大げさな」と思われるかもしれませんが、座れないのであればないのも同然。
それならばソファではなく、棚を置いたほうがものをたくさん置けます。
本来の座ってくつろげるソファを取り戻すために、ぜひ憲法を守ってほしいと思います。
私は、片づけに関して「絶対に~する」というものはないと思っていますが、ソファだけは特別です。
「ソファには絶対ものを置かない」は、受講生さんにもすすめています。
リモコンは100円ショップのケースにまとめて、テレビ台の棚へ。必要なときにケースごと出します。(撮影/回里純子)
憲法を守るためにするべきことは?
「ソファには絶対ものを置かない」憲法により、わが家のソファはいつも家族3人が座れる状態です。
ポイントは「使う場所の近くにしまう」ことです。
まず洗濯物。
わが家は「畳む→すぐタンスに入れる」がルールですが、ソファに一時置きする場合は1時間以内にタンスへ入れると、時間を決めています。
部屋着は押し入れや納戸にカゴなどを用意し、定位置を確保してそこに戻します。
コートなどの外出着が玄関に置けない場合は、壁にフックをつけて掛けられるようにします。
バッグは、出し入れしやすい棚などに定位置を決めて、そこに戻すようにします。
私は、小さめの椅子を定位置にし、必ずそこに置いています。
雑誌や本はマガジンラックか本棚へ。
雑誌はソファに座って読むことが多いので、ソファに置きっ放しになることが多いはずです。
だから、雑誌の定位置はソファの近くにするのがいいですね。
遠い場所にすると、戻すのが面倒で、また元の状態に逆戻り。
わが家は、ソファの近くのテレビ台に、よく読む雑誌や本を入れる定位置を作りました。
ダイニングテーブルの椅子も、やはりものが置きっ放しになっていることがあります。
ソファと同様に、ものを片づけるとスッキリします。
ソファや椅子は、片づけの効果を感じやすい場所です。
ソファに座ってゆったりくつろいでいる夫を見ると、「ソファには絶対ものを置かない憲法」を作ってよかったなと思います。
【次回】説明書やポイントカード・・・積み上がった「紙」を片づける方法/ハンカチは5枚あればいい
「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります