ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。
【前回】その「長~いお皿」って何使うの? 家の片づけが進む「お皿の枚数」/ハンカチは5枚あればいい
【最初から読む】これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」
リビングのテーブル、ソファ、床にはものを置かないようにしています。ものが外に出ていないと、リビング全体がスッキリ見え、居心地が良くなります。(撮影/回里純子)
「4ゾーン分け」で順番に少しずつ片づける
受講生さんの中には、「散らかっているから、リビングが一番嫌い」という方も少なくありません。
家全体の雰囲気を決めるのは、リビングです。
リビングの居心地が良いと、自分も家族もくつろげて家にいるのが楽しくなります。
リビングは家族が集まるので、色々なものが置かれている場所です。
でも、何でもリビングに置いてしまうと、ごちゃごちゃして居心地が良い場所とは正反対に。
そこで、「リビングで使うものだけを置く」ことをルールにするのを提案します。
そして、厳選したものを家族が片づけやすい、シンプルな収納方法にするのがいいですね。
大きなルールを決めたら、実際に片づけ始めましょう。
ものが多く、散らかっているリビングを見ると、どこから手をつけていいのか迷ってしまいます。
そこで、テーブル・ソファ・棚・床の4ゾーンに分け、1ゾーンずつ順番に作業します。
一気にやろうとすると、疲れてしまい、途中で嫌になります。
1日1ゾーンずつというように、少しずつ進めると達成感が得られ、次もがんばろうとモチベーションが上がります。
まずはテーブルの上を
早速、ダイニングとリビングのテーブルからスタートしてみましょう。
片づけサポートで伺ったお宅でよく見かけるのは、テーブルの上に調味料、薬、健康食品、血圧計、ぎっしり入ったペン立て、鏡、化粧水、綿棒、ハンドクリーム、お菓子、お知らせの紙などが所狭しと置かれている風景。
食事以外に書き物、パソコン、お化粧でも使っている方が多いので、ものが増えていきます。
なかには、ものがいっぱいで食事をする空間がとても狭くなっていたり、ものをよけて食事をしているお宅もありました。
まずは、空のペットボトル、用事が終わった紙もの、壊れているもの、枯れている植物など不要なものは真っ先に処分します。
次に、調味料、化粧品、健康グッズ、文房具などにグループ分けします。
細かく分けすぎず大雑把でOKです。
調味料は、賞味期限切れや使っていないものは処分。
使っているものは、食事のときにテーブルに移動するようにしてキッチンへ。
テーブルでよく使う調味料はまとめてケースに入れておくと、移動しやすくて便利です。
化粧品や健康グッズは、それぞれまとめてケースに入れて、棚の中にしまいます。
健康グッズの中で、薬、健康食品、血圧計など頻繁に使うものは、テーブルの上に置いたままでもいいでしょう。
その場合もケースに入れてまとめます。
文房具は、書けないペン、2本以上あるものは1本を残して手放します。
厳選されたものが少量入っているペン立ては、そのままテーブルに残してもいいでしょう。
ケースに入れただけでテーブルの上がスッキリ
テーブルの上に残すのは、頻繁に使うものだけにします。
テーブルに置くときのポイントは、バラバラにしないこと。
グループ分けをし、ケースに入れます。
このとき、細かく分けすぎなくて大丈夫。
ケースに入れるだけで、テーブルの上がスッキリ見えます。
ケースは、お菓子の箱や缶、100円ショップのものなど何でもいいのですが、フタなしを選びます。
中のものがすぐ見えるので、初心者さんにはおすすめです。
テーブルの上がスッキリすると、使いやすいだけでなく、部屋の印象が変わります。
リビング全体が居心地良くなるはずです。
【次回】リビング片づけの魔法! 新憲法「ソファに絶対にものを置かない」/ハンカチは5枚あればいい
「玄関」「クローゼット」「キッチン」など6つのスペース別片付け術はわかりやすくで始めやすい! 「ハンカチは5枚」の理由もわかります