これでリバウンドなし! 家の片づけ重要なのは「順番」/ハンカチは5枚あればいい

ものが捨てられないシニア世代でも、半分捨てられるようになる!? そんな方法を考案したのは整理収納アドバイザーの阿部静子さん。「1日5分1スペース」「ソファにはものを置かない」などのルールを守るだけでリバウンドしないと大人気です。今回は阿部さんのメソッドをまとめた著書『ハンカチは5枚あればいい』(すばる舎)から、「スペース別の片付けポイント」の一部をご紹介します。

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必要なものだけしか置いていない、わが家のキッチンです。なるベくものは外に出さず、シンクで使うものはシンク下にしまうなど料理しやすく収納しています(撮影/回里純子)

家中のものが無理なく減らせる「片づける順番」がある

ものを無理なく減らすために、家の中には「片づける順番」があります。

これは、私が講座やセミナーで指導したシニアの方々の意見を反映した順番です。

まず、初めに片づけるのは玄関です。

空間がそれほど広くなく取りかかりやすいし、傷んだ靴、サイズが合わない靴など、迷わずに処分できるものがある場所。

初心者さんが整理収納の基本を理解でき、片づけの弾みがつくので、最初にすることをおすすめします。

そして、2カ所目はクローゼットです。

実は、私が玄関の次におすすめしたいのは、ものが少なめな洗面所だったのですが、講座の受講生さんから、「玄関の次はクローゼットを片づけました。ストレスナンバー1の場所を早めに終わらせて、スッキリしました」との報告が多数寄せられました。

私はこの報告に納得し、「玄関で基本を理解しているので、少し難易度が高いクローゼットも片づけることができる。一番のストレスを早めに取り除くと、片づけモチベーションが上がる」と考え、2カ所目にしました。

3カ所目はキッチン。

毎日何度も立つところですから、少し片づくだけでも快適さが実感できます。

キッチンは、今日は引き出し1段、翌日はシンク下など、小さいスペースから手軽に始められるのもいいところ。

毎日1カ所なら無理なく作業ができ、どんどん片づけられる場所です。

4カ所目はリビング。

家族が出入りし、色々な種類のものが混在しているので、難易度が高めの場所ですが、これまで玄関、クローゼット、キッチンと3カ所を経験し、片づけ力がアップしているので、うまくできるはずです。

洗面所でひと休みし、難関の押し入れに

5カ所目は洗面所・浴室。

他の場所に比べ、ものが少なく、簡単に感じられます。

ここで少しお休みをし、最後の難関、6カ所目の押し入れ・納戸に取りかかります。

ここは、思い出のものがたくさんある場所ですが、すでに片づけ力がついているので、必ずできるはずです。

順番は守ってほしいのですが、「キッチンばかりだと飽きるから、気分転換にリビングの引き出し1段をやろう」とか、「洗面所は簡単そうなので、リビングの合間にやってみよう」など、自分のやりやすい方法でアレンジしてもいいですね。

でも、思い出のものや思い入れのあるものを最後にすることは、忘れないようにしましょう。

【次ページ:大切なのは、「片づけスイッチ」を入れること

 

阿部静子(あべ・しずこ)
整理収納アドバイザー・フリーアナウンサー。宮城県仙台市生まれ。旅行会社での添乗員や航空会社地上職を経て、フリーアナウンサーとして活動。その後、整理収納アドバイザーの資格を取得。「すぐ片づけたくなる」「ラクにできる」「ハッピーになれる」片づけメソッドは講座で大人気であり、現在拠点である宮城県を中心に4年間で5000人以上の指導を行う。整理収納アドバイザー2級認定講師2019年度優秀講師、整理収納コンペティション2019プロ部門ファイナリスト、片づけ大賞2019プロ部門ファイナリスト。

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『ハンカチは5枚あればいい』

(阿部静子/すばる舎)

暮らしが変化するシニア世代に向けた、読むだけで半分捨てられるようになる片付けメソッド。整理収納アドバイザーの著者が指導した生徒は、約7割が60代以上。捨てるのが苦手なシニア世代でも、スペース別に一つずつ進めていけば、いつの間にかお家の中はスッキリ。「もう使わないもの」だけを手放していき、きれいな部屋で人生の後半を楽しみませんか?

※この記事は『ハンカチは5枚あればいい』(阿部静子/すばる舎)からの抜粋です。

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