アラフィフ主婦ブロガーのマコさんによる新連載がスタート! 結婚20年、中高生の子供2人を持つ48歳のマコさんには、とても個性的な60歳の旦那さんが...。複数の収益不動産(アパートなど家賃が入る物件)を持ち、なんと50代でアーリーリタイヤをされた頼もしい旦那さんなのですが...超絶な「節約家」だそう。そんな「ドケチ夫」と暮らす日々をお届けします。
はじめまして、マコです。
結婚して早20年のアラフィフ主婦です。
不動産を持つ夫はアーリーリタイヤをして、夢のようなセレブ生活...
と思いきや、恐ろしいほどのドケチ夫との地獄のような日々が始まりました。
ブログ「フォーティーズ 40代・50代女性のお悩みブログ」でも、そんなドケチ夫の話やら美容や介護などについて触れておりますので、ぜひ遊びにいらしてください。
セレブ妻のはずが...
現在、わたし48歳。彼60歳。
わたしの若かりし頃は、「結婚するなら"3高"だ!」といわれた時代でした。
3高=高学歴・高身長・高収入。
私が20年前に選んだ、ひとまわりも年上の夫を当てはめてみましょう!
学歴...私大出の、まあ、高学歴です。
身長...175センチ、まあまあ高身長です。
収入...結婚当時はサラリーマンでしたが、そのころから1棟の収益不動産を持っていました。
ということで、結婚当時はとりあえず「3高」だったのです。
現在、夫の持っている収益不動産は3棟に増え(全部は把握しておりませんが、軽く総資産8億円くらいでしょうか)、不動産収入が十分ということで、数年前に早期退職いたしました。
通常だったら60歳、65歳まで働くところでしょうが、彼には、不動産入居者からの家賃収入があるんです。
いわゆる「アーリー・リタイヤ」。
仕事をせず、不労所得で暮らす「夢の生活」...。
キャー!
これって、はたから見れば、結構なお金持ち状態ですよね!
ということは、私は押しも押されぬセレブ妻!
の、はずなんですが...。
現在の私は、高級な服を身にまとうわけでもなく、エステに通うわけでもなく。
自宅でお料理教室を開催するわけでもなく、憧れだった、エルメスのバーキンを持つわけでもなく...。
1着1500円ほどのワンピースをユニクロで買い、お化粧もほぼせず。
最寄りの安売りスーパーで、100g38円の大特売の鶏むね肉に飛びつく女のままなのですよ。
結婚後に夫からプレゼントされたものは...10年前にもらった「レンガ色のカーディガン」1枚だけ。
それも、毛玉ができたため、2年で捨てました。
20年間で彼からのプレゼントはそれだけ。
本当に、たったそれだけ、です。
なんでかって?
...それは、私の夫は正真正銘の『ドケチ』だったからなのです。
彼の人生にとっては、お金が一番。お金だけが一番なのです。
ドケチ夫、爆誕!
結婚して一緒に住むようになったころのこと。
結婚前は、デートで食事をごちそうしてもらっていた私は、ちょっと新婚生活に期待もあったんです。
ところが...
彼は開口一番、こう言い放ちました。
ええ、いまでも覚えていますとも。
「今はかがむとき。これから3年たったら、ジャンプアップするから」
かがむ...って、いまは節約生活ってことだよね。
そうか!( *´艸`) 3年か!
3年たったら、かがんだ分、今より贅沢な暮らしが待っているんだ!
...私はその言葉を信じて、ひたすらかがんでました。
あれが欲しい、これが欲しいとは言わない。
おしゃれなレストランや高級焼肉に行きたいなんて言わない。
当時は、私もとりあえずOLはしていたのですが、たまーに一緒に行く外食は定食屋か回転ずし。
「今日はお前が払ってくれる?」と言われれば、いいですよとお給料から支払って。
誕生日? さくっと何もなく過ぎました。
結婚記念日? 別にふつうの日です。
クリスマス? 上に同じく。
あれ?
気づくと、花束のプレゼントも素敵なホテルディナーも、何もないまま「4年」がたっていました。
「かがむのは3年間じゃなかったっけ?」
そう聞いた彼の答えは...
「記憶にございません」
...政治家かよ。
そして彼はこうも言いましたよ。
「もう少しかがまないと、高くジャンプアップできないから、もう少し耐えよう」
馬鹿正直な私は、なぜかそこで、さらにかがみ続けたのです。
そうして20年たって、彼は確かに資産家になりました。
でも私は...毎月月末には通帳にほぼお金がなくなる、単なる「へそくりなし主婦」に。
なにせ、家の中で財布を握っているのは夫。
その月の最低限の家のお金をいれてもらうのみで云々。
そうです、5年前から仕事もやめ、主婦となった私は今でもかがみ続けていますよ...ひとりで!
家庭内の富のアンバランスたるや...ないわー。
そして、更年期症状に悩み、50肩に苦しみ、家事に介護にと、日々雑事に駆け回る私の前で、この資産家の夫はと言うと...
会社に行くこともなく。
家事を手伝うこともなく。
そして、くだらないことでケチケチしているんです。
そんな彼との生活を、凝縮したようなエピソードを一つ、披露させてください。
我が家のトイレの恐怖...
ちょっと...ごはん中の方は、ぜひ少し時間を空けて読んでください。
なにしろ、それは夫がトイレで「大」をしたあとに起こる出来事。
それが...我が家の「恐怖」の一つとなっているんです...。
彼は、「大」をした後、トイレ掃除をします。
それだけ聞くと、良い夫かもしれません。
ところが、掃除に使うものは...「自分のお尻を拭いたトイレットペーパー」なんです!
使用済みのそれを、くるっと巻いて白いところを出し、つばをペッペッとつけて、便座に座りながらトイレの床を掃除するんです。
「トイレットペーパーを1度使うだけで捨てるのはもったいない」
使用済みペーパーに、つばをつけるって...ダブルでありえないでしょう!
掃除をしてる?
む し ろ 汚 ね え わ !!
私が何度も、何度も何度も何度も文句を言ってもスルー。
彼はやめません。
今でも、です。
仕方なく、彼が出た後、私がいつもさっと再度トイレ洗剤で床を拭くことになるのです。
手間もかかるし、コストもかかりますわ!
トイレで大をしてすっきりした彼は、というと。
「手は洗ったよ?」と言いながら、爪のにおいをくんくんかぐのです...。
...ねぇ。爪に何か詰まってるわけ?
なんかいい香りでもするわけ?
答えは聞きたくもないけど。
もっとしっかり、指まで手を石鹸で洗ってもらえませんでしょうか!
さらに、郵便物も...
手紙についても、言いたいことがあります。
彼は一日中、在宅生活ですので、手紙がとても楽しみのようで。
日に何度も、ポストを覗きに行きます。
当然、手紙類は、彼が一番先に手にしますわね。
夫宛のものは、よしとしましょう。
問題は、私にきたダイレクトメール。
彼は、コスメや洋服のものなどは「無駄遣い防止」のために、私の目に留まる前に勝手に捨てるんです。
さらに、私のクレジットカードの明細もさっさと開けます。
ムダ使いしていないかの確認のためです。
(もう現在は手紙で送ってもらうのをやめ、ネットで明細を確認するように変更しました)
セロファンに入っているDMが届いたら、彼の本領発揮です。
中のチラシ部分を捨てたかと思うと、封筒に残っている「糊」の部分で、ペタペタと床のほこり掃除を始めます。
さらにドケチなのは、銀行の口座番号を隠すための「目隠しシール」を、机にペタペタと貼って「とっておく」こと。
その「保存されたシール」の粘着部分で、気が向いたときにほこりを掃除するんです。
「人の手紙勝手に見たり捨てたりするのやめて!」
「粘着テープのためにゴミを取っておくのやめて!」
不満を口にする私に、彼は驚くべきことを言うのです。
ちくわ200万個分の恨み
夫の言い分はこうです。
「お前ももうちょっと節約しろよ。くだらないものばかり買って。俺を見ろよ。なんか贅沢してるように見えるか?」
し て ん だ よ !!!
あんたの買っているものはな、不動産とか金(ゴールド)とか、すっげえ高いものばっか。
資産価値はあるかもしれんが、損する場合もあるわけだ。
それを贅沢と言うんじゃ!
この前、不動産屋に問い合わせていた2億円の中古物件。
そのお金で、あんたが私に「賞味期限切らしやがって!」と怒ったちくわが、いくつ買えるか知ってる?
200万個!!200万個だよ!!
......ハァ。
一事が万事、日々こんな感じで進む我が家。
まさかセレブ妻となっているはずが、こんな人生になるとはねぇ。
私の心の中に閉じ込めて閉じ込めて、墓場まで持っていこうかと思っていた、ドロドロのどす黒い、思いのすべてを...
ゆっくり、じっくりと、これからお話していけたらと思っております。
次回は、日常で普通に使うはずの「電気」の我が家のドケチルールをお話します。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。