心をワクワクさせるとともに向学心を育ててくれる「趣味」は、楽しく暮らす上で欠かせないもの。好きなこと、熱中できることを探してみませんか。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
【前回】脳の老化リスクを減少させる「がんばらない脳活習慣」【脳科学者の西剛志さんに聞く】
(1)趣味は2つ以上持つ
趣味が多い人は認知症リスク減
「趣味の数が多い人ほど、認知症を発症しにくいというデータがあります。これは、楽しいことに打ち込んでいると、ストレスが解消されるため。趣味に打ち込むことで、脳が老化しにくくなるのです。少しでも心が動く趣味を選び、まずは始めてみてください」(西さん)
心が「フフッ」と喜ぶ趣味を見つけましょう
趣味を見つけるときに大切なのは心がフフッと喜ぶことなのだと西さん。嫌いなことを無理してやる必要はありません。
(2)楽器を始めてみる
指と耳を使って脳を元気に
「指や耳を使って行う楽器の演奏は、認知症のリスクを下げることに役立ちます。大切なのは『やり続けて、上達していくこと』。楽器はどんなものでもOKですが、無理をせず少しずつ習い覚えて、脳を、聴力を、鍛え続けましょう」(西さん)
ダンスも効果的
西さんによれば、ダンスは脳の認知機能を上げる究極の趣味とのこと。テレビや動画の見よう見まねで踊るだけでも効果があります。
(3)「好き」なもので心をウキウキさせる
このウキウキが脳活のポイント!
人生に目的を持ち楽しむことで、脳が活性化します
「高齢になっても元気に活動している方は『いまを楽しむ』ことを知っています。脳の老化を防ぐためにも『好き!』と思えるものを見つけ、ウキウキ・ワクワクできる暮らしを手に入れましょう」(西さん)
好きなペットを飼う
ペットと暮らすことで、幸せホルモン(オキシトシン)が分泌され、ストレスや不安が減。脳や健康の改善に効果があります。
好きなグリーンを育てる
観葉植物は室内の空気を清潔に保ち、湿度を適切に保つ効果も。リラックス効果ももたらすので、脳の活性化に役立ちます。
行きたかったホテルや宿に泊まる
したかったこと、やりたかったことを実現することも脳活に。ドキドキ・ワクワクの経験を楽しみましょう。
憧れの服を試す
「欲しい!」と思うものを持つことも、脳を活性化させます。購入するのが厳しいものは、試着などをして楽しんでみましょう。
好きな香水をつける
香り成分は脳に伝わって自律神経を刺激。ストレスを減らし、心地よさを感じさせてくれます。この心地よさが、脳にいいんです!
アイドルにハマる
好きなアイドルや俳優、芸人などにハマることは、生きる目標にもなり、脳の活性化につながります。友人作りに役立つことも。
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/とつかりょうこ