最近、物の名前が出にくくなった...そんな不安を抱えていませんか? 若々しく健康な脳を保つ秘訣は、毎日の暮らし方にあります。習慣をほんの少し変えるだけ。簡単に始められる脳活で、元気な脳を手に入れましょう。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
こんな人は要注意
あなたの脳は大丈夫?
こんな症状がある人は、脳が老化しているかもしれません。
新しいことを始めるのが、面倒くさくてできない。
睡眠時間が減ったり、睡眠の質が下がった気がする。
何かにつけて、イライラすることが増えた。
耳が遠くなったようで、聞き間違えが増えた。
気付いたら、自分の話ばかりしてしまっている。
食が細くなったり、食べたいと思うものがなくなってきた。
簡単に始められる習慣で脳は活性化できます
30代くらいから少しずつ萎縮が始まり、高齢になるにつれ縮んでいく「脳」。
脳が縮むと認知症を発症したり、人の気持ちが分からなくなったり、集中力が続かなくなったり、いわゆる「失礼な人・キレる人」になる可能性も。
「もう年だから...とあきらめてはダメ。日々の生活習慣(思考、行動)をほんの少し変えるだけで、脳を活性化させ、若返らせることができます。日常的に脳を鍛えると運動機能やバランス感覚が向上するので、転倒の予防にもつながります。脳を鍛えることは、体にも心にも良いことなのです」と、脳科学者の西さん。
このシリーズでは、西さんにお聞きした脳に効く習慣をご紹介。
この中から「これなら私にも無理なくできそう」と思うものを選び、さっそく今日から始めてみましょう。
大切なのは習慣化して「続ける」こと。
脳を元気にするために、1つでも2つでもいいので、長く続けてみてください。
あなたは何歳?
脳年齢をチェックしてみましょう
「片足立ち診断法」で今の脳年齢が確認できます
30秒以上立っていられれば、まだまだ脳は若い状態。30秒未満の人は脳の老化が進んでいます。このチェックを毎日続けることで、脳を鍛えることもできます。30秒以上を目指して、1日1度のチェックを習慣化してみるといいでしょう。
やり方
(1)周囲に危険なものがない場所で立ち、両手はラクに下げる(腰に手を当ててもOK 。無理のない範囲で行って)。
(2)両目を閉じ、上げやすい方の足を上げる(高さや位置は自由)。軸足がズレたり、上げた足が床につくまでの秒数を数える。
平均58.8秒 | 脳年齢30代 |
平均32.9秒 | 脳年齢40代 |
平均23.7秒 | 脳年齢50代 |
平均9.4秒 | 脳年齢60代 |
平均4.5秒 | 脳年齢70代 |
平均2.9秒 | 脳年齢80代 |
構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/とつかりょうこ