病気ではないけれど、なんとなく疲れがたまって元気が出ない...そんな毎日とさよならするために心がけるべき習慣をご紹介。心穏やかに活力ある毎日を送れるよう、できることから始めてみませんか? 今回は、工藤内科 院長の工藤孝文先生に「『疲れやすい』を解消するための朝の習慣」について教えてもらいました。
疲れないコツは、体と心に良い習慣を心がけること
「『朝から体がだるい』『やろうと思っているのに、体が重くて動かない』、こうした体の不調は心の不調のサイン。心が疲れると免疫力の低下という形で身体に影響を与え、さらに疲れがたまり、余計に心が疲れてしまうという『負のスパイラル』に陥ってしまいます。負のスパイラルを避け、健康な体を手に入れるには『疲れやすい』を解消することが大切。そしてそのコツは『体と心に良い習慣』を続けることにあります。今回紹介する30の習慣の中から、ラクにやれること・やりたいと思うことを一つずつ試して『疲れやすい』を解消し、心と体をいたわってあげましょう」(工藤先生)
朝にやること7
一日の始まりとなる「朝」は、体内時計をリセットし、活力を充電する大切な時間。
できるだけ多くの「心と体に良い習慣」を身に付けて、「疲れやすい」を解消しましょう。
1.同じ時間に起床する
「規則正しい一日を送ることは、疲れない体づくりの基本。起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットしましょう。その後、軽いストレッチや深呼吸を。心と体にスイッチが入ります」
2.朝は最強「TKG(たまごかけごはん) 」で
「朝の最強のメニューは、玄米ご飯を使った『卵かけご飯』です。ここに納豆をプラスすれば、カルシウムや鉄分を補給でき、最強の一品に。冷蔵庫に納豆と卵は常備しておきましょう」
3.日光は見るだけじゃなく浴びる
「朝起きたら日光を『見る』だけでなく全身で『浴びる』ことも大切。日光を浴びると、およそ16時間後にメラトニン(下記6参照)が分泌。自然に眠気が訪れ、質の良い睡眠が得られるように」
4.起きたらすぐに水を飲む
「起きたらコップ1杯程度の水を飲んで体をうるおし、その後は1日に7回程度に分けて飲みましょう。水分を適度に摂ることで腸の状態が整い、お通じが良くなり、免疫力も高まります」
5.寝起きに暖色系の色を見る
「暖色には交感神経の働きを優位にして体温を上げ、元気にしてくれる効果があります。目覚めたときに目に留まりやすい場所に、ワンポイントで暖色系のインテリアを置いておきましょう」
【こんな色を見て!】
● 活力・情熱アップの赤
● 向上心や喜びを高めるオレンジ
● 元気・希望をもたらす黄色
6.コップ1杯の牛乳で安眠に備える
「牛乳に含まれるトリプトファンは、14~16時間かけて睡眠の質を高めるメラトニンというホルモンに変化し、快眠をサポートします。ですから、牛乳は朝に飲むのがマストなんです」
7.目覚めたら30分以内に散歩する
「起床後30分以内に朝日を浴びながらウォーキングをすることは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す効果をもたらします。早朝なら紫外線も弱めで、いいことずくめです」
取材・文/和栗 恵 イラスト/藤田ヒロコ