病気ではないけれど、なんとなく疲れがたまって元気が出ない...そんな毎日とさよならするために、できることから始めてみませんか? 今回は、工藤内科 院長の工藤孝文先生に「『疲れやすい』を解消するための昼の習慣」について教えてもらいました。
【前回】起きたらすぐやるべきこと、最強の朝ごはん...『疲れやすい』を解消する7つの朝の習慣
昼にやること13
家事に習い事にと何かと忙しい昼の「疲れやすい」を解消するには、体と心をこまめにケアし、大切にしてあげることが必要です。
できる習慣から一つずつ、始めてみましょう。
1.おやつに焼き海苔
「カルシウム、ヨード、鉄分など不足しがちなミネラルをはじめ、EPAなどの栄養素が豊富な海苔。数多くの健康効果が期待できてヘルシーなので、おやつに食べて心と体に栄養を補充して」
2.15時以降にレモン水
「1日にレモン2個分(2700mg)のクエン酸を摂ると、疲れにくい体に。おすすめは『レモン水』。レモンに含まれるソラレンは紫外線によりメラニン色素を作るので、15時以降にどうぞ」
3.なるべく口角を上げる
「口角を上げて笑顔を作ると、脳が騙されて癒し&幸せホルモンが分泌されます。作り笑顔でOK 。不思議とリラックスでき、免疫力もアップ。心身の健康を笑顔が保ってくれるんです」
4.手を洗いながら中指マッサージ
「中指には目や鼻、喉、肺、心臓、胃、腸に対応した反射区(ツボのような効果がある箇所)があります。手を洗う際、意識して中指を押すと自律神経が整い、『疲れやすい』を解消します」
5.背筋を正す
「顔を上げ胸を張った『良い姿勢』には、痛みやストレスへの耐性が高まるという研究結果があります。背筋を正して腹式呼吸をすれば、適度に自律神経が刺激され、副交感神経が優位に」
6.目が疲れたらマッサージ
「目が疲れると、判断力や集中力、思考力が低下します。パソコンやスマホをよく見るという人は、1時間に1回くらいのペースで目をマッサージし、疲れ目を解消しましょう」
(1)目をつぶり、まぶたの上から眼球をやさしく押す。
(2)まぶたをやさしく押したまま、目を上下左右の順番に動かす。
7.帰宅後は「口ゆすぎ」から
「帰宅後すぐのうがいは、口の中の細菌やウイルスを喉の奥に押し込んでしまうもの。まずは口の中をゆすいできれいにし、それからうがいをしましょう。ゆすぐ際は水だけで十分です」
8.その場スキップ
「血行が悪い生活は、病気や老化の原因に。血行を改善するためにも、1日に数度、軽い運動を行いましょう。簡単にできるのは『その場スキップ』。20秒間で、全身の血流がアップします」
9.思いっ切りおしゃべり
「女性の脳は共感を重視するようできているもの。ですから女性にとって効果的なストレス発散方法は『おしゃべり』なのです。気軽なおしゃべりで共感し合い、心を健康に保ちましょう」
10.ペットと触れ合う
「ペットなどと触れ合うことは、幸せホルモンの分泌を促進し、幸福感をもたらします。なかでも『なでる』という行為が効果的。大きな円を描くようゆっくりなでてみてください」
11.1日1回ガムを嚙む
「ガムを嚙むと、満腹中枢を刺激するヒスタミンが分泌。このヒスタミンにはエネルギー代謝を促し、脂肪燃焼効率をアップする効果も。1日1回で効果があるので、毎日の習慣にしましょう」
12.脳を使ったらMCTオイル
「勉強やお稽古ごと、人間関係の悩みなどで脳が疲れたときは、適量のMCTオイルでエネルギー補給を。素早く脳の栄養源となり脳を活性。疲れた脳に元気をチャージしてくれます」
13.1時間に1度、立ち上がる
「長時間座っていると血行が悪くなり、脳の酸素や栄養が不足してしまうことも。1時間に1度は立ち上がり、血行を改善しましょう。スクワットでふくらはぎを鍛えるのもおすすめです」
《人間関係の疲れはコレで解消!》
人付き合いでの「疲れやすい」を解消するコツがこちら。
(1)会話の「さしすせそ」をマスターする
「他人と会話がうまくできないという悩みを抱える人は、人と話をするだけで疲れてしまうことも。次に紹介する『さしすせそ』は、言い返しに便利な5つの言葉。うまく使って会話
のストレスを減らしましょう」
さすがですね
しらなかった
すごいですね
センスがいいですね
そうなんですね
(2)「べき」は封印する
「まじめでやさしい人ほど、『○○○するべき』『〇〇〇であるべき』という思い込みにとらわれがち。いつも我慢ばかりでは心身ともに疲れてしまうので、『べき』を封印し、たまにはわがままを言ってみましょう」
×→〇〇〇するべき
×→〇〇〇であるべき
(3)深い「ため息」で健康に!
「無意識にため息をつくのは、ストレスがたまっている証拠。ため息をつくと酸素が全身に送られ、心と体がリラックスするので、意識して深く長いため息をつきましょう。ため息
で幸せは逃げませんよ!」
取材・文/和栗 恵 イラスト/藤田ヒロコ