日々のストレスから、体も心もなんだか重い...そんな人は、ぜひ「自律神経」を整えてみて! 自律神経研究の第一人者の小林弘幸さんとミュージッククリエイター・大矢たけはるさんがタッグを組み、 『医者が考案した聞くだけで自律神経が整う15曲』(アスコム)を出版。その中から「音楽を聴くことで自律神経が整う仕組み」「自律神経タイプチェック」など心身の不調を解消するヒントをご紹介します。
脳にアルファ波が出て、毎日ぐっすり眠れるようになる
現代において、不眠などの睡眠トラブルに悩んでいる人は数えきれないほどです。
こうした睡眠トラブルは、ほとんどが自律神経のバランスの崩れからくる症状です。
寝つきがよく、ぐっすりと深く眠ることのできる睡眠は、副交感神経が引き上げられて脳と体が十分に落ち着くことによってこそ得られるものです。
日々、自律神経が整う音楽に耳を傾けて、副交感神経を引き上げてバランスを整えるようにしていれば、着実に眠りの質が変わっていくことでしょう。
きっと、朝起きたときの爽快感や疲れのとれ具合が違ってくるはずです。
音楽に脳をリラックスさせる効果があることは、実験においても確認済みです。
音楽を聞きはじめると、心身がリラックスしているときに現われるアルファ波が脳に出てくるのです。
ソファなどでゆったりくつろいで音楽を聞くのもいいですし、ふとんに入って目をつぶりながら音楽に耳を傾けてみてください。
聞きながら「自分のストーリー」を作ってみよう
これまでどんな道を歩いてきて、これから先どんな道を歩んでいくのか。
みなさん、音楽に合わせて自由にイメージを広げていってください。
なお、音楽でワンシーンを思い浮かべることに慣れてきたら、そのシーンをつなげてひとつのストーリーに仕立てていくのもいいと思います。
音楽によって湧いてきたイメージをつなぎ合わせ、自分の物語を作っていくのです。
ストーリーを作る際に守っていただきたいのは、必ず「自分を主人公にする」ということ。
また、あまり「頭」で考えようとせず、流れてくるメロディー展開に合わせながら「感性」のおもむくままにイメージを広げていくといいでしょう。
普段から〝自分を投影できる音楽〟を聞いていると、「自分が生きていくイメージ」が整ってきます。
目指すべき人生が見えてきて、それに向けて「生きていく力」がついてくるストーリー性のある音楽にはそれを引き出すだけの力があるのです。
音楽はこんなふうに聞きましょう!
どういう音楽が自律神経によいのか?
みなさんは、いつもどういう音楽を聞きますか。
私は、自分が好きだと思える音楽を聞くのが、いちばんよいことだと思っています。
この音楽を聞くと気分がよくなる、元気になるというものなら、どんなジャンルの音楽であっても自律神経によい影響を与えるでしょう。
私の場合、ホッとするような音楽を好んで聞きます。
過去をイメージすることで、振り返りながら元気づけられる音楽が、自分の好きな音楽のようです。
このような音楽を聞いていると、自然と呼吸が安定していくのがわかります。
このように、普段なら自分がよいと思う音楽を聞いてください。
問題は、不安なことや心配ごとがあるときです。
不安なことや心配なことがあって自律神経のバランスが乱れていると、人は音楽を聞く気になれません。
音楽を楽しめるというのは、心に余裕があるということなのです。
音楽を聞く気になれない、どんな音楽を聞けばいいのかわからない、そのようなときこそ、この音楽を聞いてください。
きっとあなたの心の「スイッチ」になって、 自律神経のバランスを整えてくれるでしょう。
私がよく聞くのは、こんな音楽です
●フレデリック・ショパン「練習曲(エチュード)」
●「テネシーワルツ」
●「ラ・ノビア」
●「アメイジング・グレイス」
●「ダニー・ボーイ」
●ルベッツ「シュガー・ベイビー・ラブ」
●イーグルス「デスペラード(ならず者)」
●荒井由実「卒業写真」
●福山雅治「Beautiful life」
●サザンオールスターズ「tsunami」
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