魚の目やタコは自分で取れる? そのうち治る? 魚の目とタコのQ&A/魚の目・タコ・イボ

いつの間にか足にできている魚の目やタコ。症状がひどくなければ、「ヒールを履いているから仕方ない」「そのうちに治るだろう」と、そのまま放置していませんか?

実は、魚の目やタコは健康な足にはできません。「あって当たり前」ではなく、「なくて当たり前」の症状です。小さな症状ではありますが、足のバランスが悪くなっていることを知らせる初期のサインなので、きちんと受け止めて治療することが必要です。

魚の目やタコ、また、それらと間違えやすいイボについて、それぞれの特徴や原因、治療法などを、足専門クリニック「足のクリニック 表参道」院長・桑原靖先生にお聞きしました。

pixta_20828647_S.jpg前の記事「インソールは効果絶大! 足のトラブルの予防・改善にもっと活用を/魚の目・タコ・イボ(11)」はこちら。

 

削りすぎは細菌に感染する恐れもあります

足に魚の目やタコができたとき、自己治療をする人も多いのではないでしょうか。でも、よいと思っていたことが、実は間違っていることも。いままでなかなか聞けずにいた、素朴な疑問についてまとめました。


Q.魚の目やタコは自分で削ってもいい? 

A.歩きづらさを感じたときなどは自分で削ってもいいですが、痛みや症状は完全に治まるわけではありません。自己治療は一時的な対症療法だと考えて、早めにフットケア外来や足専門の医療機関へ行ったほうがよいでしょう。

自分で削る場合は、カミソリやカッターナイフなどは使わず、厚く硬くなった角質層を薄く削り取るコーンカッター、電動やすりのように削るグラインダーなど、市販されているフットケア専用の器具を使って慎重に行いましょう。痛みを感じたら、すぐにケアを中止してください。

魚の目の場合は、芯をピンセットなどで取り除こうとして深く削りすぎる人もいますが、絶対にやめましょう。細菌が入りやすく、炎症を起こす場合も少なくありません。特に、糖尿病などの持病がある人は、削ったところから細菌が入ると、感染して壊疽を引き起こす危険があるので、厳禁です。

また、魚の目だと思っていたら、ウイルス性のイボであることも。この場合、削ったりするとウイルスが飛んで、他の場所にも感染して広がってしまうので、過度な自己治療は禁物です。

関連記事:「足のイボはウイルスによる感染症。よく似ている魚の目とタコとの見分け方/魚の目・タコ・イボ(13)」

 

Q.自分で削るときは、お風呂上がりなど皮膚が柔らかいときがいい?

A.皮膚が柔らかくなると削りにくくなるので、お湯などにはつけず、硬いときに削りましょう。軟膏を塗った後も皮膚が柔らかくなるので、塗る前に行います。

 

Q.市販されている魚の目用の軟膏やテープを使えば、そのうち治る?

A.皮膚軟化薬のサリチル酸を含有する軟膏や、スピール膏(サリチル酸を含む絆創膏タイプの貼り薬)などが、魚の目の薬として市販されています。軽い症状であれば、厚く硬くなった角質が柔らかくなり、一時的に症状は改善したように見えますが、魚の目は薬で完治するものではありません。足のアーチが崩れていたり、合わない靴を履き続けていたりすれば、またすぐに再発するので、フットケア外来や足専門の医療機関で診てもらいましょう。

また、軟膏やテープを使いすぎて皮膚が柔らかくなると、雑菌が入り込んで感染のリスクが高まるので注意が必要です。

 

Q.保護パッドは使ってもいい?

A.魚の目やタコのある部分に貼って、靴による圧迫や摩擦を防いでくれる保護パッド。使うことで歩行時の痛みが和らいで歩きやすくなるのであれば、使ってみてもよいでしょう。ただし、魚の目やタコを完治させるものではないので、いつまでも痛みがある場合は、やはりフットケア外来や足専門の医療機関を受診することをおすすめします。

 

次の記事「足のイボはウイルスによる感染症。よく似ている魚の目とタコとの見分け方/魚の目・タコ・イボ(13)」はこちら。

取材・文/岡田知子(BLOOM)

 

 

<教えてくれた人>

桑原 靖(くわはら・やすし)先生

足専門クリニック「足のクリニック 表参道」院長。2004年、埼玉医科大学医学部卒業。同大学病院形成外科で外科医長、フットケアの担当医を務める。日本に足を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに問題意識を持ち、2013年、足の医療に特化した「足のクリニック 表参道」を開院。専門医、専門看護師、足専門理学療法士などによるチーム医療で足の総合診療を行っている。年間約6,000人、これまでに延べ30,000人近くの患者を診察。著書に『元気足の作り方 美と健康のためのセルフケア』(NHKまる得マガジン/NHK出版) 、『外反母趾もラクになる!「足アーチ」のつくり方』(セブン&アイ出版)他。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP