魚の目は内側に芯ができるのが特徴。タコは芯がなく面として発症します/魚の目・タコ・イボ

いつの間にか足にできている魚の目やタコ。症状がひどくなければ、「ヒールを履いているから仕方ない」「そのうちに治るだろう」と、そのまま放置していませんか?

実は、魚の目やタコは健康な足にはできません。「あって当たり前」ではなく、「なくて当たり前」の症状です。小さな症状ではありますが、足のバランスが悪くなっていることを知らせる初期のサインなので、きちんと受け止めて治療することが必要です。

魚の目やタコ、また、それらと間違えやすいイボについて、それぞれの特徴や原因、治療法などを、足専門クリニック「足のクリニック 表参道」院長・桑原靖先生にお聞きしました。

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芯か面か、また痛みによって見分けます

「魚の目とタコはほとんどの場合、同じ場所にできます」と、桑原先生。

魚の目は、医学的には「鶏眼(けいがん)」といわれています。日本では「魚の目」と呼びますが、ドイツでは「鶏の目」とも呼ばれ、その名のとおり、くさびのような芯が真ん中にできて小さな目のように見えることが大きな特徴です。

タコは、医学的には「胼胝(べんち)」といいます。歩き方のクセや合わない靴などによって同じ場所に一定の圧力や摩擦がかかり続けたとき、それから守ろうとして皮膚の角質層が外側に向かって厚く硬くなる症状です。比較的広い「面」となって発症し、芯はありません。
分かりやすく説明すると、筆記具を長時間持って使うことで指の皮膚が硬くなる「ペンだこ」のようなものです。

魚の目は、皮膚の角質層が厚くなったところに、歩行時の踏み返しのときなどに無意識のうちに皮膚にねじれの力がかかり、角質がタコよりもピンポイントに細く厚くなって、硬い芯のようになってしまう症状です。イメージとしては、タコの中に魚の目がある、といった感じです。

芯となる角質層の直径は1~2mmほどで、皮膚の内側のより深部へ向かって増殖していきます。神経のある深い部分にまでくさびのように入り込んでいくので、歩いたり圧迫したりすると神経を刺激して痛みを伴うことがほとんど。「常に足の裏に石ころをくっつけながら歩いているような痛み」と表現されることもあります。芯はそのまま放っておくと、力がさらにかかって大きくなることもあります。


【主な見分け方】

■魚の目
【症状】皮膚の内側に向かって角質層が厚くなる
【痛み】あり
【芯】あり(小さな目のように見える)

■タコ
【症状】皮膚の外側に向かって角質層が面として厚くなる
【痛み】ほとんどなし
【芯】なし


魚の目の発症は、男性よりも女性のほうが多いそうです。足の構造が男性よりも弱く、柔らかいこと、また、ヒールを履くと無意識のうちに足をねじりながら歩くことになることなどが主な理由です。

 

次の記事「魚の目やタコはどの部分にできやすい? 実は似たような場所にできます/魚の目・タコ・イボ(3)」はこちら。

取材・文/岡田知子(BLOOM)

 

<教えてくれた人>

桑原 靖(くわはら・やすし)先生

足専門クリニック「足のクリニック 表参道」院長。2004年、埼玉医科大学医学部卒業。同大学病院形成外科で外科医長、フットケアの担当医を務める。日本に足を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに問題意識を持ち、2013年、足の医療に特化した「足のクリニック 表参道」を開院。専門医、専門看護師、足専門理学療法士などによるチーム医療で足の総合診療を行っている。年間約6,000人、これまでに延べ30,000人近くの患者を診察。著書に『元気足の作り方 美と健康のためのセルフケア』(NHKまる得マガジン/NHK出版) 、『外反母趾もラクになる!「足アーチ」のつくり方』(セブン&アイ出版)他。

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