草津温泉に古くから伝わる「合わせ湯」は、最強の免疫力アップ入浴法

無理なく、手軽に高い健康効果を得られる方法の一つが温浴です。そこで、『医者が教える最強の温泉習慣』の著者で医学博士の一石英一郎先生に、温浴の健康効果や正しい入浴法についてお話をお伺いしました。医学的エビデンスに基づく、温浴の高い健康効果を知り、毎日の健康管理に役立てましょう。

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温度の異なる浴槽につかり、血管の健康力を高める!

草津温泉の中心に位置する湯畑の程近くに立つ「草津温泉 大滝乃湯」は、地元の人々から"温泉のデパート"と親しまれる日帰り温泉です。その理由は、足を伸ばして入れる浴槽や打たせ湯、冷水風呂、サウナが配された大浴場の他、湯の滝が流れる露天風呂、草津でもここにしかない合わせ湯と、豊富な浴槽を楽しめるから。全ての浴槽には、高温で柔らか、美人の湯と名高い煮川源泉が源泉かけ流しで注がれています。

合わせ湯は、古くから草津に伝わる入浴法です。「温泉の成分を水で薄めることなく、自然に冷まして適温になるよう、源泉が浴槽を順々に巡っています。季節によって変わりますが、最も温度の低い浴槽は36~38℃、最も温度の高い浴槽は45~46℃になります」と、草津温泉 大滝乃湯支配人の吉沢毅士さん。

おすすめの入り方を聞いたところ、"湯に1~3分つかる→休む"を繰り返すのが良いそう。基本は、低温から高温の浴槽へ順々に移動します。

「ゆっくりと温度を上げていくことで、血管の拡張や血液循環がスムーズに調節されて体が慣れていきます。ぬるめの湯から徐々に慣らすようにしてください」とは、一石先生。

1902p045_01.jpg4つある浴槽は少しずつ温度が異なります。低温から徐々に高温へと移動するのはもちろん、好みの浴槽でゆっくりくつろぐのもいい。

 

肌ざわりの優しい湯なので、温度の低い浴槽はついつい長湯してしまいそうですが、温泉成分が高い湯だけに注意が必要です。女性用の浴槽の周りには腰かけられるベンチもあるので、体調を見ながら伝統の入浴方法を体験してみましょう。浴後は体がすっきりするだけでなく、ぽかぽか感も長く続きます。

もう一つ試してほしいのが、天然水を使った冷水風呂。温かい湯でしっかりと体を温めてから冷水につかるのを繰り返すことで、末梢血管が開き、老廃物や疲労物質などが排出されやすくなります。水風呂につかるのはつらいという方は、足元に冷水を浴びるだけでもいいでしょう。

合わせ湯や温冷交互の入浴法は血流が良くなり、体が温まって免疫力の向上にも役立ちます。ただし、欲張り過ぎるとのぼせや湯疲れなど入浴事故につながることも。入浴は、1日3回までと覚えておきましょう。

 

「合わせ湯」に入れるのはこちら!


群馬県草津町「草津温泉 大滝乃湯」
1902p044_01.jpg草津で2カ所しかない煮川源泉を使用した日帰り温泉。大浴場や合わせ湯の他、貸切風呂も完備。毎月第2・4土曜日の午前中は、合わせ湯で白濁の湯を楽しめるイベントも。休憩処や食事処なども充実しています。

住所:群馬県吾妻郡草津町草津596-13 
電話:0279-88-2600 
時間:9:00~21:00(最終入館は20:00まで) 
休み:なし設備点検での休館あり) 
料金:大人900円、子ども(小学生以下)400円。
   貸切風呂1グループ1時間2,000円(最終受付18:00、電話予約可) 
駐車場: 100台(無料)
交通:JR吾妻線長野原草津口駅よりジェイアールバス関東草津温泉行約25分、バス停草津温泉から徒歩11分 
アメニティー:リンスインシャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり。タオル・バスタオルセット250円


 

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取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/西山輝彦

 

 

<教えてくれた人>

一石英一郎(いちいし・えいいちろう)先生

国際医療福祉大学病院内科学教授。京都府立医科大学卒業。内科/予防医学センターで診療を行う傍ら、統合医療や医工学の研究にも携わる。温泉入浴指導員の資格を有し、温泉を活用した健康増進に精通。

この記事は『毎日が発見』2019年2月号に掲載の情報です。

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