ほんとは危険!? 「糖質制限」「肉食メイン」の食生活。知っておきたい腎臓・膀胱へのダメージ

【本作を第1回から読む】男性40歳、女性50歳くらいから「おしっこの悩み」が本格化!? 加齢でトイレが近くなる意外な理由

『尿で寿命は決まる 泌尿器の名医が教える 腎臓・膀胱 最高の強化法』 (堀江重郎/SBクリエイティブ)第7回【全7回】

頻尿、残尿感、尿失禁など尿にまつわる悩みを抱えていても、年のせいだからと軽視していませんか? じつは「寿命が縮まるサイン」の表れかもしれません。泌尿器科の名医・堀江重郎先生による『尿で寿命は決まる 泌尿器の名医が教える 腎臓・膀胱 最高の強化法』は、尿と病気の因果関係をわかりやすく解説しています。尿トラブルは、対処可能なものが多いのも事実! 今すぐ取り入れられる予防法を実践して、クオリティ・オブ・ライフを上げていきましょう!!

※本記事は堀江重郎著の書籍『尿で寿命は決まる 泌尿器の名医が教える 腎臓・膀胱 最高の強化法』(SBクリエイティブ)から一部抜粋・編集しました。


本当は恐ろしい「糖質制限」「肉食メイン」の食生活

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「肉ばかり食べる人」は、腎臓をいじめている

わたしたちのからだには、血液中の酸を排泄、あるいは中和してからだのpHバランスを保つ機能が備わっています。からだのpHバランスが崩れると、健康を害す一因となるからです。

酸を尿として排泄するために血液をろ過するのは、腎臓の仕事です。また腎臓は酸を中和する重炭素イオンという物質を血液に再吸収することでも、からだのpHバランスを保っています。つまり、「酸性の食べ物」をとればとるほど、腎臓は余計に働かなくてはならないということです。

酸性の食べ物の代表は、肉類です。近年では、糖質制限ブームの影響で、肉をたくさん食べる人も増えているようですが、それは、いってみれば酸をどんどん血液に送り込み、腎臓を過労に追い込むようなものなのです。

酸の排出は呼吸でも行われますが、腎臓が疲れはててしまったら、アルカリ性である骨を溶かして酸を中和するという仕組みも働きはじめるでしょう。肉食メインの食生活には、腎機能を低下させ、骨をもろくする危険もあるということです。

 

堀江重郎
泌尿器科医、医学博士。1960年生まれ。日米の医師免許を取得し、米国で腎臓学の研鑽を積む。2003年帝京大学医学部主任教授、2012年より順天堂大学大学院医学研究科泌尿器科学主任教授。順天堂医院泌尿器科長。腎臓病・ロボット手術の世界的リーダーであり、科学的なアプローチによるアンチエイジングに詳しい。日本抗加齢協会理事長、日本メンズヘルス医学会理事長。

※本記事は堀江重郎著の書籍『尿で寿命は決まる 泌尿器の名医が教える 腎臓・膀胱 最高の強化法』(SBクリエイティブ)から一部抜粋・編集しました。
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