咳やくしゃみをしたとき、大笑いしたとき、重い荷物を持ったとき...自分の意志とは関係なく「尿もれ」してしまった経験はありませんか? 実は性別や年齢に関係なく「尿もれ」で悩んでいる人は多いんです。特に女性は6割以上が尿もれ経験者。そこで今回は、看護師でパーソナルトレーナーであるMIKKOさんの著書『尿もれに効くうえ、お腹も凹む!看護師考案のもれ止めエクサ』を紹介します。運動が苦手な人でもできる簡単な動きで、こっそり「尿もれ」を克服しましょう。
※本記事はMIKKO著の書籍『尿もれに効くうえ、お腹も凹む!看護師考案のもれ止めエクサ』から一部抜粋・編集しました。
【前回】人に言えない「尿もれ」の悩み。看護師考案エクササイズでこっそり改善しましょう
「もれない生活習慣」は老後の心身の健康と人生の充実に直結する!
排尿や排便といった排泄は生理的な欲求であり、人間の欲求の中でも根源的なもの。
「排泄をきちんと自分でしたい」という思いは、食事や睡眠と同じくらい大切なものです。
尿もれや頻尿などで排泄に不安があり、外に出かけたり人と会ったりするのが怖いという話も伺います。
その結果、自宅に閉じこもりがちになり、精神的にうつ傾向に陥ったり、高齢であれば運動不足からフレイル(加齢とともに心身の活力が衰えた状態)になり、要介護状態へと進んでいくこともあります。
また、介護の中でも排泄ケアは、介護をする人にとっても介護を受ける人にとっても、大きな負担となります。
そう考えると、健康な排泄を維持することは、生きる自信や心身の健康維持と人生の充実にとって重要な課題といえるでしょう。
ご自分のためにも、介護してくれるであろう方のためにも「もれ止めエクサ」で備えましょう。
尿もれを招く大きな一因は、骨盤底筋の衰えです。
「衰え=加齢」と考えていませんか?
そうではありません。
同じ年齢でも若々しく見えるかたとそうでないかたがいらっしゃいます。
年齢は誰しも等しく重ねていきますが、衰えには個人差があります。
骨盤底筋の衰えには、肥満、便秘、悪い姿勢のクセなど、日々の何気ない生活習慣が影響しています。
もれ止めエクサにどんなに真面目に取り組んでも、肥満や姿勢のクセによって骨盤底筋に悪影響を及ぼしていては、効果が薄れてしまいます。
ですから、もれ止めエクサを実行するとともに、骨盤底筋に悪影響を及ぼす生活習慣を改めていきましょう。
この章では、もれない体づくりのために知っておいていただきたいことをまとめました。
「もれない生活習慣」を実践して、年齢を重ねてからもずっと、自分で排泄がコントロールできる体を目指しましょう。