<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おさる日記
性別:女
年齢:40代
プロフィール:長男の嫁だからって我慢しない!私の人生だから楽しく過ごすことを心がけています。
主人とは友人の紹介で知り合いました。
30代後半だった私たちはとても気が合い、出会って4カ月で結婚。
結婚と同時に私は退職し、義実家で同居となりました。
焦っていたわけではなかったのですが、主人が信頼できる友人の親せきであること、義母と私の叔母が同窓生だったことなどがあり、特に大きな不安もなく話が決まりました。
同居して驚いたのが、義母を訪ねて毎日のようにお客様が来ること。
私も張り切ってご挨拶をし、お茶を出すと「このおうちにお嫁にきてあなた幸せよ」とみんなが言うのです。
そうなのかな~とほっとしていたのは初めの3カ月くらいだけ。
竜宮城かと思っていたところは鬼ヶ島でした。
お客様は家での悩みごと、家族関係、冠婚葬祭やお金のことなどを義母に相談に来ています。
夫婦関係がうまくいかないといった愚痴のような相談の時は「不自由なく暮らしていけることに感謝して」、実の親に対してのいら立ちの話には「親なんだからあなたが我慢しないとだめよ」などと義母は仏の顔で返事をしています。
お客様も「やっぱり話をしにきてよかったわ」と帰っていきます。
そして、形的には相談にのっているはずの義母が、お客様が帰るときに菓子折りなどを渡すのです。
お客様にとっては、義母は頼りになる気の利く人なのでしょう。
しかし、義母の本当の顔は違いました。
義母は嫁の私にだけではなく、主人にも本性を現します。
まず、義母は、義母を頼って相談に来た方の相談内容を家族に話しまくるのです。
相談者は義母相手だから話したのだと思います。
それなのに、義母はぺらぺらと話すのです。
しかも私達家族相手だけでなく、相談者と接点がなさそうな人なら誰にでも話してしまいます。
そして、他の人には「挨拶は大切よ、何があっても朝は『おはよう』と声をかけてね」や「あなたがぐっと我慢よ」なんてアドバイスしておきながら、自分の気に入らないことがあればびっくりするほどの剣幕で私と主人に怒りをぶつけます。
義両親の年金の収支は私にはわかりませんが、ほぼ毎月赤字。足りないと主人に請求してくるので、お金を渡しますが、そのお金は相談者への菓子折代に、そして来客がわかっている場合は花瓶に飾るお花代に消えていきます。
「いつもきれいですね、いいお義母さまね」なんて言われることもありますが、義母はこんな見栄を張れるのは主人のおかげ。
それなのに「お金が足りないって言われなくても毎月よこせ!」などと怒鳴るのです。
どんなことがあっても主人の母。
「いつも悪いね、助かるよ」の一言があれば私もぐっと我慢できたのですが、不機嫌になる、怒鳴る、朝挨拶をしても無視では、私も限界になりました。
結婚当初、同居を始めた際に「長男が結婚して同居してくれるって言ってくれたのよ」などと長男への感謝や「嫁と同居できるやさしい姑」を知人に対して演じていた義母。
その義母に大きなダメージを与えるのは同居解消が一番です。
決定打は義母が私の叔母のことを悪く言ったことでした。
「あの人は性格悪いし、妬みがひどい」と酷い言い方でした。
そうして、私たちは別居することにしました。
だまってお金を出していた長男はいなくなり、今ではその怒りの矛先は残された義父と主人の兄弟たちへと向けられています。
今までなんのフォローもなく見て見ぬふりをしていた家族たちは困っているようです。
そんな義母に言ってやりたい「あなたがぐっと我慢よ、家族に感謝よ」と。
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