『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』 (加藤俊徳/KADOKAWA)第8回【全9回】
「脳はいくつになっても成長します」と話すのは、脳内科医、医学博士の加藤俊徳先生。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家として、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療してきました。加藤先生の書籍『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』(KADOKAWA)では、「記憶力」を脳科学的な視点で分析し、一人ひとりに合った「記憶法=記憶脳タイプ」を具体的な例とともに紹介しています。「最近、物忘れが多い」とお悩みの方も、自分の「記憶脳タイプ」を理解することで、どんどん物事を覚えられる可能性があるのです! 今回はこの本の中から「記憶脳タイプ」を理解するために知っておきたいことをご紹介します。
※本記事は加藤俊徳著の書籍「衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方」から一部抜粋・編集しました。
あなたの記憶脳タイプはどれ?
あなたの暗記タイプはどれでしょうか。ここで自己診断チェックをしてみましょう。
下の言葉を見てから、本書を閉じて、それらの言葉を「さかさま」に言ってみてください。
「文庫本」「革財布」「腕時計」
いかがでしょうか。
「んぼこんぶ」「ふいざわか」「いけどでう」という答えにたどり着くまでに、頭の中でどのような想像をしましたか?
・文字そのものを思い浮かべた人→視覚系タイプ
・頭の中でその単語をつぶやいてさかさまに読んだ人→聴覚系タイプ
であることが推測されます。
どちらかよくわからなかったという人は、このあとご紹介する「脳番地トレーニング」を確認してください。
これらのチェックリストで、視覚系と聴覚系どちらが優位かわかるでしょう。
どちらも5つ以上ついていれば、視覚系・聴覚系両方の特性を兼ね備えています。
どちらも4つ以下であれば、感情系、運動系の脳番地が優勢な「感覚・運動系タイプ」の可能性があります。